『やれたかも委員会』でお馴染みの吉田貴司先生の新作、『中高一貫!! 笹塚高校コスメ部』、1巻の感想です。
謎の部活「コスメ部」に集う女子高生が、己を高め、試合(デート)に臨むという流れ。1話完結。(1巻の最終話は次回に続く、ですけど)
恋愛を主題においた漫画は周囲の人間を含めた関係性や、登場人物たちのパーソナリティ・成長があってゴールに進んでいきますが、
『コスメ部』は選手(その話の主人公)と試合(デート)相手が毎回変わりますし、基本は1話完結の短編漫画です。
そうすると自ずと恋愛の駆け引きがテクニックや交わされる一言、二言の何気ない言葉。ロングタームで見ればなんとないことであっても、「試合」として見れば決定打になるものに重心がおかれます。
『トルネコの大冒険』や『風来のシレン』シリーズにおける、持ち込み禁止ダンジョン、
それまでのプレイヤーのスキルのみがゲームクリアできる要素になっているのと似ていると思います。(これは、『やれたかも委員会』にも言えることなんですが)
テクニックだからこそ、
「かわいいは、学べる!!」(62・63頁)
なんですね。
『やれたかも委員会』は主に男性側視点が多かったですが、『コスメ部』は女性側の視点メインなので、なんとなく対戦予定の相手の練習風景を垣間見ているようで面白いです笑
こないだ、学校の後輩と久しぶりに会ってご飯食べたときに「やれたかも」の話で盛り上がったので、吉田先生、6巻お待ちしております。