エメラルド夏の号が本日発売されました!刊行8周年おめでとうございます!
表紙は『純情ロマンチカ』です。
9/1に新刊が発売されますので、そちらも楽しみです。今回は特装版もありますしね!
もはや毎回恒例になっていますが、セカコイは今回も誰の場合か発表されませんでしたね。
表紙どころかTwitterでも発表しない徹底ぶりは流石です。
昨年は『小野寺律の場合』が例年よりもたくさん掲載されたので、もはや予測ができません。
ということで、以下ネタバレ感想ですので未読の方はご注意を。
春の号の感想はこちら↓
恋に(完全に)堕ちるまで
今回は『小野寺律の場合 no.35』でした。
冬の号の続きになります。
『no.34』のラストで残り8日でしたが、カウントダウンは今回で残り5日になりました。
このペースだと残り2、3話で0日を迎えてしまうのでは…⁈
春の号がまた雪木佐だとして、2024年の冬の号あたりには付き合い始めるかもしれないんですね…。
連載開始が2006年なので、18年。
コミックス刊行は2008年で、2023年が刊行15周年記念イヤーなのでそれに合わせる可能性もなくはない…?
私は0日後もセカコイは続いてくれると信じてるんですが(恋人になった高律を堪能したい)、
残り日数が一週間を切ったことで、0日という区切りが目の前に迫ってるんだなと改めて実感し、嬉しいようなドキドキするような、色んな感情が渦巻いてます。
信頼するということ
新人漫画家の藤白さんの担当になったことがきっかけで、律自身さらに成長しています。
相手を信頼する、という点については特に。
助けを求める、協力を求めるという行為は相手を信頼していないとできないことです。
律は高野さんを信頼していないわけではないですが、超えたい目標である以上「自分の力でなんとかしたい」という意識が強く、甘えることができませんでした。
が、本誌635〜636ページにかけて律の心情の変化が描かれています。
『no.34』で高野さんが律の成長を認めてくれたことが大きかったのだと思いますが、協力を仰ぐことが成長に繋がらないわけではない、ということをようやく理解できたわけです。
元々律っちゃんは人を頼ることが得意ではないようで、
(仕事については前職の小野寺出版で色々あったからでしょうが)
それが特徴的に描かれているエピソードが1巻収録の『no.2』武藤先生のインフルエンザ事件です。
原稿を落とす前提で話が進んでいたため相談する雰囲気ではありませんでしたが、新人であれば編集長に相談の上で行動を起こすべきところを、律は自分一人でなんとかしようと突っ走りました。
もちろん、諸々終わったあとにきちんと反省はしていますが、1巻の時点で『律は人を頼るのが苦手』だと描かれていたわけです。
仕事以外の面で言えば、嵯峨先輩に笑われたと勘違いして失恋した織田律時代のエピソードも人を信頼する、というところが影響しているのではないでしょうか。(『no.1』『no.2.5』)
これも1巻に掲載されていますが、嵯峨先輩と付き合っていたものの律の一方的な片想いだと思っていたため、嵯峨先輩も自分のことが好きだと確信が持てずにいました。
p.182〜183で描かれている律のモノローグを読むと、あまりに謙虚すぎて「もっと先輩からの愛情を求めていいんだよ!」と全力で応援したくなります。
嵯峨先輩と律とで信頼関係がうまく築けていなかったために起こってしまった回し蹴り事件。
改めて掘り起こしてみると、根が深い……。
ですが、今回ようやく『前に進むために人に頼る』ことができるようになった律っちゃん。
この心の変化があったからこそ、自分の考えや思いを高野さんにきちんと伝えられたのかなと思いました。(『no.35』後半)
あとは、高野さんが約束を守ってくれている、というところも大きいのかも?
今までは律が待ってと言っても待ってくれなかったり、感情のままに行動しがちな高野さんでしたが、今のところきちんと「約束」を守れています。
(拡大解釈をしつつも都度律に確認は取っていますからね、えらい!)
この約束を守る、ということも律が高野さんをより信頼する上で大事なことなのではないかなと思いました。
恋に完全に堕ちるまであと5日になったこのタイミングで一波乱起きたわけですが、高野さんのことを信頼し、素直に頼れるようになった律なら乗り越えられるだろうと思わせるストーリー展開でした。
運命の0日が刻々と近づいてきたわけですが、アニメの三期はまだなんでしょうか?
個人的にはコミックス刊行15周年にあわせてくるのかな??と期待しているので、
冬の号あたりで大発表!とかなってくれたら嬉しいです。
三期、ずっと待ってるから……!
冬の号(『no.34』)の感想はこちら↓