発売当初からずっと追っている漫画です。
原作であるイザベラバードの本、大学の時に読んでおけばよかったなと昔は思ったものです。
実家の家族も読んでるので、自分のところで読んだら実家にもっていってしまい前までの話がどうなったかいつも思い出せなかったりします笑
さて、7巻感想。ネタバレ有りです。
私、7巻が特別な巻だなと思うんですね。
というのも、この巻は今までの道中で知り合った人の話が中心でもあったというところなんです。
按摩の小林先生しかり、日光で出会ったお春に、越後街道で出会った歩荷のおゆう等々…
物語として、今まで前に前にと駆け抜けてきて7巻でやっと後ろを振り返る余裕がバードと伊藤にも、そしてこの『ふしぎの国のバード』という作品自体にもでてきたのかな、と思います。
こういった過去編があることは同時に物語に厚みが出てきた証拠でもありますし(実際1巻が出てから5年も経過してる!)、コミックス派の私としては嬉しいかぎりです。
鉄道でいえば奥羽本線沿いを離れて久しぶりの港のある秋田。
当時は港のある街はぶっちぎりで先進的だったんだなぁとしみじみ。
いずれ現在につながる太平洋側が街として大きくなっていくんでしょうが、明治初期は新潟も含め、日本海側もこんなだったんですね。
ただ読んでいてあんまり興味がないのが、プラントハンターや英国公使の話なんですよね。
物語的に新しいことを発見すること以外のドキドキ感の演出のためにイトを奪い合う構造になってますが、
なんでだろう、読んでいてなんかいまいち乗り切れない自分がいます。
年に1回だと、8巻発売は2021年の夏かな?