今年15-1、15-2本目の映画です。
劇場公開時にタイミングが合わずに見に行くことができなかったんですが、ずっと気になっていて「いつか見てみようぜ~」なんて話をしていたんですが、
dアニメで公開されていたのを発見。
以下感想。ネタバレ有り。
旧版のファンとどう向き合うか
キャラクターデザインについて
キャラデザについてですが、発表された時に昔からのファンからは反発がありました。
これは私が好きな『BANANA FISH』もそうでしたけども… 長年のファンがいる作品では避けて通れないものかもしれません。
しかし、変えたからこそ、未見の私たちも見るチャンスがあったし、
変えたからといって、今どきのキャラデザに寄ることもなく、万人受けするキャラクターに落ち着いていたのではないでしょうか。
ファンサービス
後編エンディングのナレーションが、アニメ版で主人公花村紅緒を演じた横沢啓子さんでした。
このサプライズは最後まで見てくれたであろう昔からのファンに対する敬意の表し方の一つではなかったかなと思います。
wikiによるとアニメ版は「モスクワオリンピックやるから打ち切りにするでぇ~」というなんともいえぬ横暴さで打ち切りになってしまい、
少尉と再会・・・?! といういっちばん気になるところで終わってしまいました。
だからこそ、横沢さんのナレーションで締めることは大きな意味があったかなと思います。
編集長に幸あれ!!
紅緒の勤める新聞社の編集長である「編集長」。
めちゃんこいい男でしたよね。
結婚式まで上げたのに、紅緒のために潔く身を引く…
このスマートなムーブはもはや人生2回目以上じゃないとできないイベントじゃないですか?笑
はいからさん"たち"がとおる
はいからさんが通るについてはマジの初見だったので、
当然主人公が大正時代で「モガ」として仕事し、男性社会の中での色々な差別に負けず立ち向かう! って内容だろうなぁ、と思っていたのですが、
それは主人公だけではなく、女学校時代からの友人である環も同じです。
環のほうがTHE・お嬢様育ち、という家庭環境で、特に当時の風潮に逆らわず生きていてもおかしくない人物なんですよね。
それでも記者の道を選び、「新婦人」として戦いつつ、馬賊上がりの鬼島軍曹を選ぶという自らの生き方を選んでいく…
主人公以外にも「はいからさん」がいたのだ、と描くことで
紅緒が主人公だからあんなはねっかえりだった、ということではないことに積極性を持たせられたのではないかと思います。
こういう丁寧さが、作品が支持され続けている理由なんでしょうね。
前後編でよくまとまっている面白い作品でした。
馬賊が使ってるでおなじみのあの拳銃、名前なんて言うんだろう、水平撃ちできるやつ、もでてくるので、そういうのが好きな人も要チェックですよ。