『犬夜叉』22巻6話〜10話に登場した半妖の少女・紫織が再登場です。
結界を張る力を持つ彼女が、半妖たちの隠れ里を守っている様子。
これまで語られることのなかったせつなの過去が明らかになる20話ですが、
隠れ里でどんな暮らしをしていたんでしょう?
予告を見る限りは、再びシリアスめな展開のようですが……。
ということで、以下、ネタバレ感想です。
邪見、がんばる
邪見とせつな、おそらく久しぶりの再会だったのでしょうが直接相対することはできませんでした。
生い立ちを隠すためなのか、阿吽の影に隠れてなきゃいけない邪見の姿にちょっぴり寂しさを感じました。
15話にて、赤子だったとわとせつなを森へ逃したのが邪見だと明らかになったワケですが、せつなが幼すぎてさすがに覚えられてなかったですね。
とはいえ、ぼんやりとでも声の記憶が残っていたようなので、双子救出?時の邪見の頑張りが報われたような感じもします。
「生きるのじゃー!」
と叫んでせつなを見送る邪見さま。
幼い双子を母親・りんから預っていることもあり、乳母的な気持ちもあったのかもしれません。
まるで我が子を案じるような、そんなセリフに聞こえました。
犬夜叉っぽいところとか
半妖の隠れ里を襲いにきた蛾ヶ御前。
まだ幼いせつなを蛾の糸で雁字搦めにし、動きを封じてしまいます。
結果、せつなの妖怪の血を目覚めさせてしまい倒されてしまうワケですが……
妖怪化と蛾妖怪の組み合わせ、『犬夜叉』19巻5〜9話のエピソードを彷彿とさせます。
野党の親玉である蛾妖怪に苦戦し、蛾の繭で動きを封じられた犬夜叉が妖怪化してしまうお話でした。
このとき、妖怪化して自我を失った犬夜叉を止めたのは殺生丸でした。
半妖の身に流れる大妖怪の血がもたらすものの恐ろしさ(もしくは哀れさ)を目の当たりにしたわけですが、
この半妖と妖怪の明らかな違いを知っていたからこそ、せつなを半妖たちとともに暮らすように
指示したのかもしれませんね。
せつなのこと
とわに現代という故郷があったように、せつなにも故郷があったことが明らかになったエピソードでした。
今まで、森の火事で生き別れてから退治屋として働くようになるまでのことは描かれてきませんでした。
せつなと同じく戦国の世で生きてきたもろはは、四半妖であるために苦労していたようでしたから、
せつなもまた、苦労して生きてきたんだろうな、とは思っていたのですが……。
もろはに師匠が寄り添ってくれていたように、せつなには百鬼蝙蝠の半妖・紫織や隠れ里の仲間たちがいてくれました。
せつなの人生が決して辛いものではなかったことがわかって、ほっとしたエピソードでした。