ついに、半妖の夜叉姫が最終回を迎えました!
犬夜叉の続編が発表された時は狂喜乱舞で、一体どうなることやらと期待に胸を膨らませていましたが、時が経つのはあっという間ですね。
47話で麒麟丸との戦いに決着がつき、物語自体はきれいにまとまっていましたので、
最終回はその後日談的な位置付けなのかな?と次回予告を見ながら想像して過ごした一週間でした。
今回は、最終話のネタバレを含みつつ、作品全体の感想を書きたいと思います。
まだ未視聴の方はご注意を。
「父と娘の物語」として
殺生丸ととわ・せつな、犬夜叉ともろはの関係性の対比がわかりやすく描かれていた最終話でした。
りんに対しても感情をあらわにしないのと同様に、娘たちに対しても直接コミュニケーションを取ることなく、反物を贈って父親感を出してくる殺生丸様。
かつてりんにしてやったのと同じようなことをしているので、もしかして年頃の娘にどう接していいのかわからない……?と思ったり(笑)
剛臆の試しとはいえ、とわとせつなに対してあまりに厳しいので
(もう一回死んでしまったから後がない、という話をしていましたが、みんな一度きりの命だからね!と突っ込みたくもなり)
もうちょっと意図や気持ちを二人に伝えてあげて〜!と思いますが、殺生丸様なりに父親として色々考えた上でのことなのだろう、と肯定的に受け止めておきます。
そして犬夜叉ともろは。
精神的にあまり成長してなさそうな犬夜叉なので、かごめちゃんがうまく背中を押してくれています。
ナイスアシスト!
ひとりぼっちの寂しさはもろはも犬夜叉も経験してきたことなので、
ようやく会えた両親に対して甘えたいもろはの気持ちは犬夜叉もきっとわかっているはず。
だからこそ、照れながらも甘えてくるもろはをしっかり抱きしめられたのかな、と感じました。
作品全体としては、殺生丸親子・犬夜叉親子・麒麟丸親子の三組の父と娘の物語が描かれていました。
麒麟丸は弐の章からで、この親子関係が最終的に物語の鍵を握ることになりました。
幼い頃から一緒に過ごせたのは麒麟丸とりおんだけだったわけですが、本心を伝えられなかったが故にすれ違ってしまいました。
りおんが桔梗同様にかりそめの体を得たことで、亡くなった後にも関わらず関係を修復できたのはよかったですが、生きている間に対話できていれば……と思わずにはいられません。
ポジティブな感想
放送開始前、殺生丸様の娘と犬夜叉の娘が主人公の物語ということで、果たして殺生丸様のお相手は誰?!と話題になりましたね。
事前のWEB特番?で殺生丸役の成田さんが邪見ママ説を唱えていていたのでもしや……と思っていたんですが、やっぱり大本命のりんちゃんでした。
犬夜叉本放送当時は小学生だったので、りんとは年が近く感情移入しやすいキャラクターでした。
母親として娘たちのことを思いやるりんの姿を見ると、大きくなって……!と感慨深くなります。
両親に会えなかった夜叉姫たちが、親を救い出し、共に暮らせる環境を手に入れる。
それだけでも最終回として十分だと思うのですが、強さを求めて旅に出るのが犬夜叉らしい終わり方だったのかなと。
奈落という強大な敵と戦った親世代と違って、夜叉姫たちは自分達だけの力で麒麟丸を倒したわけではありませんでした。
もちろん、武器や技が新しくなってどんどん強くなっていった三人ですが、親たちの戦いぶりを間近で見れば、自分達ももっと……!と思ったに違いありません。
一ファンとしては、親子でほのぼのと暮らしてほしいなと思ってしまいますが、夜叉姫たちの旅を応援しないわけにはいきません。
いつかまた、旅の続きを見られる日が来ますように!
ちょっとネガディブな感想
ギャグパートを削って、キャラクターの過去や心情について掘り下げてほしかったな、と。
希林先生の動機と行動がいまいち描写不足な感じで、見ていてちょっと置いていかれちゃったなぁと。
令和の世でヒーロー的な行動をしていたので、戦国時代に来てからどうしてこんなことしちゃったの?となりました。
あとは妖狼族ともろはの間にあった出来事とか、もうちょっと見たかったです。
鋼牙くんとか出てきてほしかった〜!
47話分アニメオリジナルだったわけですが、やっぱり高橋留美子先生ってすごかったんだなぁ、と思いました。
シリアスとギャグの緩急とか、ストーリーやキャラの奥深さのような物語に引き込ませる力があまりにも凄すぎる……!
犬夜叉をずっと好きで居続けられるのは、留美子先生のパワーあってこそだったんだなと思い知らされました。
マンガのすすめ
夜叉姫のコミカライズ版、めちゃくちゃ面白いんですよ!!!!
絶チルやGS美神で有名な椎名先生が描かれてるんですが、アニメとは違った展開なのでどきどきしながら読み進められます。
何より、犬夜叉へのリスペクトがすごい。
この妖怪をここに使うか〜!!と、何度思ったことか。
絵も美しくて、特に殺生丸様が眼福って感じなのでぜひ読んでいただきたいです。