今年2本目の映画です。amazonPrimeで視聴。
主演の堺雅人と香川照之といえば去年大ヒットした半沢直樹。
あれほんと面白かったよね。
公開が12年なので、主演が同じキャストでも半沢ネタはなし。香川照之も半沢で魅せたインパクトのあるリアクションもないので、逆に不思議かも笑
この映画って一昔前のまとめサイトの「おすすめの映画教えて」なんかでよく紹介されていたイメージがあります。
タイトルにも書きましたが、映像的派手さ、出演者のハデさがありませんので、映画通から渡り歩くような作品かもしれません。
淡々と物語が進みながらも、後半は物語に火がついて動き始めると堰を切ったように面白さがあふれてきます。
映画の鑑賞方法の一つとして、登場人物に感情移入していくってのがありますが、パッケージにも出てる主役3名に最初から自分を重ねられる境遇の持主の方はあんまりいないと思います。
だからこそ、この助走の長さを持って少し不思議な3人の生活を見せていくのが重要だったんだなと観終わった後に思えた映画でした。
ネタバレにならない程度にいうと、堺雅人が昔の彼女に会いに行くシーンあたりは「はよう物語前に進まんかな…」ってちょっとやきもきした自分がいました。
でも頭からつま先までちゃんと意味のあるシーンで繋がっているので、観終わった後の満足感も高い。
ちょっと話はそれますが、音楽がサブスク全盛期になった今日において、前奏が長いとすぐ次の曲に飛ばされてしまうため、すぐに歌に入るような楽曲が多くなってるようです。
映画ももちろん最初から勢いに乗って魅せていく映画もあるかと思います。
そういった映画に比べると、この『鍵泥棒のメソッド』はタメのある(あるいは、我慢のいる)作品かもしれません。
しかしながら、半沢直樹のおかげもあって、この映画を観ようと思う人はたくさんいると思います。
こういった前半にタメがいる映画があんまり得意じゃない人にも、視聴チャンスがあるよい作品ですね。
私も明日から「おすすめ映画? そうだなぁ、『鍵泥棒のメソッド』かな?」と自信をもって言いたいと思います笑