オタク夫婦の「○○が好き」

30代オタク夫婦の語り場です。漫画・映画の感想がメイン。特撮と世界一初恋とBANANA FISHもアツい。そんな夫婦です。

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『男はつらいよ』第18作 寅次郎純情詩集 感想

世界一初恋』でブログにお越し下さった人には申し訳ありませんが…笑

 

3行感想

 

 

 

 

1:つい行ってみたくなる別所温泉の魅力

寅さんがいつものようにぶらり訪れたのが別所温泉

別所温泉もだいぶ昔ですが、一度行ったことがありまして、別所温泉駅なんかが映ったときは「うおー! 現実とおんなじだ!」って思わず興奮してしまいました笑

当時行った時は滞在時間も1時間ぐらいだったのと、街の真ん中ぐらいの温泉に入ってオワリッ! てな感じだったので、これは近いうちに妻と二人で聖地巡礼に訪れたいなぁ

寅さんがあんぱんを食べていた前山寺も、ゼミ合宿で(?!)訪れたことがあります。まさか聖地だったとは。

といっても映るの一瞬だけでしたが、あの長い境内の石畳、よく覚えております。

 

後から前に行った場所が聖地巡礼できるところだったってのを知るとにゃあああもったいねえええってなりますよね。

 

 

2:壇ふみかわいい!!

満男のクラスの先生の産休代替職員としてやってきた柳生先生を演じる壇ふみ

壇ふみめっちゃかわいいんですが?! このかわいさは10年代後半でも全然戦えます。

ぜひ壇ふみ目当てでもみてほしいと思います。これは娘ほど年が離れた寅さんでも惚れるのはしゃーない。残念ながら当然の結果でしょうよ。

 

 

3:終わり方はちょっぴり寂しい

「なぜ人は死ぬのか」別所温泉で見た旅の芝居での台詞が、マドンナで、余命わずかな先生のお母さんから問われる。

この前半での何気ない一言が、後半で生きてくる仕掛けが好きです。

子を産んだ後すぐに病気になってしまい、離縁させられ、その後も外に出ることのなかった。

物の値段がわからないことを話の種にされてしまうぐらい世間離れしていたような寂しい彼女の人生を彩ってくれた寅さんやとらやのみんな。

「仕事を始めるんだったら何がいいかな?」「魚屋は臭いがつくからいけねぇ」「文房具屋なんかどうだい?」「鼻水たらした子供がきたらばっちくていけねえや」

こんなたわいもない話をしたことを思い出にあの世へ旅だったマドンナ。

 

鈍いような寅さんも、芋の煮っころがしを食べさせてやるために朝袋いっぱいに芋を買い、さくらに作らせるシーン(ひどいシーンだ笑)では、不吉な予感を感じていても寅さんもさくらも口には出さないところが印象に残りました。

 

マドンナとの別れがフォーマットとは言え、死別して終わってしまうのが少し物語としては寂しいなと感じます。

だからこそ、柴又駅での寅さんとさくらの別れのやり取りは名場面ですね。

 

とはいうものの、最後はちゃーんと、新潟の小学校に赴任した柳生先生と寅さんが再会して終わり になりますから、爽やかな寂しさというのが正しい表現かどうかってところではありますが、決して後ろ向きに終わらないのが『男はつらいよ』のいいところだよなって思います。

 

週始まりの気が重い日に見た映画でしたが、今回も笑顔をもらいました。

 

 

余談

鯨尺を売っているところを永六輔扮する警察官が巡回にくるシーン。

あれ、見終わった後に公式HP見て「そういうことかぁ!」ってなりました笑