今年4本目の映画です。
19作目、『寅次郎と殿様』を見てから一年以上経ってしまいました。
自身の中で寅さんブームが沈静化していたというのもあったのですが、
最近仕事でメンタル的に疲れることも多く、
「あー、寅さん見てすっきりしたいな!」と思い視聴。
amazonプライム+松竹観放題プラン(月額330円+税)で寅さん観放題なのね。
TSUTAYAで借りると3泊4日で150円ぐらいだったと思うのでそれ考えるととてもオトク… TSUTAYAにますますいかなくなってしまう。
さて、本編の感想。
寅さんが後半になるに連れて、寅次郎自身の恋から恋のコーチになっていくのがこのシリーズですが(という知識はあっても20作以降は50作目しか見たことない笑)
どうやら今作を皮切りに、恋のコーチ役が増えていくようです。
長いシリーズものですから、演者も年齢を重ねていくにつれ、内容も変わっていくのは当然ではありますが、「いっちょそういう方向でやってみますか」となったのは、この20作目『寅次郎頑張れ!」が面白くできたからではないでしょうか。
寅さんに弟子入り?する長崎・平戸出身のワット君(中村雅俊)が面白い。
恋の相手、幸子(大竹しのぶ)とデートをするのに
笑えるような映画を見て、レストランで美味しいもの食べて、散歩をして…
という寅さんの的確なアドバイスに
スプラッター映画からの大衆食堂でラーメン、不忍池でポテチを食べて「帰りの電車賃を貸してくれ」と告白するという、なんというデートプラン。
失恋したワット君が部屋を目張りしてガスを充満させ、遺書を書く前にタバコを一本…ってところでとらやの2階が文字通り吹き飛ぶのもめちゃくちゃ笑いました。
よく火事にならずにすんだよね笑
平戸、一度だけ行ったことあるのですが何度か見知った風景が出てきたので思わず興奮。
寅さんとワット君が再会する平戸港のターミナルも今は平屋建てですが、昔は立派なターミナルがあったんですね。
寅さんとマドンナの藤子が歩いた坂(二人の右側にお寺のような塀があるやつ)も実際に歩きました。 思わず声出た。
グーグルマップで見たところ、お土産屋であるワット君の実家の位置には本当にお土産やさんが実在していました。
おたち、というお土産屋さんで、2019年8月のストリートビューでは閉店している様子。それ以前のストリートビューだと、画像は粗いものの、寅次郎頑張れ! という文字や、映画のポスターが貼ってるのがわかります)
今はパン屋さんになってるっぽいね。
港から実家まで話ながら帰るシーン(一度結婚したけど離婚しちゃって…とワット君が話している箇所)で自転車屋さんとお米屋さんが映りますが、同じ位置に今も自転車屋さんとお米屋さんは残っています。)
今回の寅さんのフラれ方も、見事でしたね。
シューベルトが聴こえる中で、マドンナが自分に気のないことをわかってしまう。
そっと立ち去る寅さん。
翌朝、マドンナに挨拶することなく再び旅へ出てしまう…
さくらとの別れのシーンも印象的でした。
寅さん、弥彦でうまいこと儲けられたかな・・・