今年24本目の映画です。
東京都知事選の選挙速報があり、いつも見てる大河ドラマがやってなかったので、その時間で『WXIII 機動警察パトレイバー』を観ました。
パトレイバーシリーズは先日テレビ版を観終わり、OVAもグリフォンと対決が終わったところあたりまで見たので、劇場版3作品目観とくかな~ というところで。
今回の劇場版もずうーんとした重さだけが残る感じでした。
以下ネタバレ有り
ちなみに今回もレイバーあんまり出ません笑
ホラーというかSFというか
最初は廃棄物13号が作業用レイバーをボコボコにするぐらいなんですが、
物語にエンジンがかかると、13号がその姿を主人公たちの前に表すと、
人を思い切りよく食べる。
そこは怖かったです。
こないだ見た『ミスト』なみに持ってかれちゃうので怖い。
単純にひえ~~な表現があるってのもそうなんですけど、
「うぉっ、パトレイバーもここまでやるんか!」という驚きも含まれているかも。
更に、物語が進むにつれて、「あ、廃棄物13号の正体ってやっぱりアレなんだ」というのが見えてくる(伏線回収も気持ちよくキマるので見ていて面白いです)わけなので、
怪物の正体も悲しみものっかってくるひえ~~な表現なんですよね。
廃棄物13号
今作のキーパーソンである研究所の岬さん、本当にかわいそうですよね。
夫を事故で亡くし、娘を小児がんで亡くし…
そして廃棄物13号。
岬さんが廃棄物13号に手をかけたのはなぜだったんでしょうか?
娘を生まれ変わらせることが目的だったのか?
それだけでは決してないでしょう。
政府や米軍と言ったデカいところと繋がっている研究所で働き、機密性のかなり高い生物兵器に携わっているぐらいだから金払いだってそこそこいいはずです。
そんな彼女がなぜ大学の講師として職場に黙ってまで働いたのか。
科学者としての純粋さが彼女にはあったのかなと。
生物学の科学者である岬さんは同時に母でもあります。
「操れる」生と「操れなかった」死の歪みが彼女を今回の騒動へと誘ったのではないでしょうか。
レイバーがでないことについて
主人公機AV-98 イングラムも最後ちょこっとしか出ません。
でも、劇場版を3作品目まで見た人にとっては、
レイバーがでないからなんなんだ?
というロボットアニメファンからしたら邪道な考えかもしれませんが、もはや標準装備ですよね笑
私たちが観たい『機動警察パトレイバー』とは何なのか論を取るとき、結局のところファンはどう答えるのが定説なんでしょうか。
「日常がいい」「キャラがいい」
こんなところかとは思いますが、
自分なりの答えは必ず出してみたいと思います。
とりあえずまだ見ていないOVAの続きとミニパトを観てからかな?