今年33本目の映画です。Amazonプライムで鑑賞。
原題はQuo vado?
イタリアもギリシャほどではないにせよ、財政的にひーこら言ってる国。
そんな国で懸命に公務員として(既得権益を守るため)戦い続ける男の半生を描いた作品です。
いや~、面白かった。コメディに振り切った映画ってやっぱり面白いです。
私たち非イタリア人がイタリア人に対して求めている「イタリア的大らかさ」を
これでもかオラァ!! と観客に投げつけまくってくるのがもはや気持ちがいい。
90分という短い映画なのでサクっと見られていい映画でした。
だれも不幸にならないし、頭からお尻までコメディ!ですね。
以下若干のネタバレあり。(結末には触れてません)
リストラを避けるべく派遣された北極圏の研究所で知り合った北欧人と恋に落ち、一緒に暮らし始めるとなんと彼女はシングルマザーで肌の色がそれぞれ違う3人の子どもがいて… というぶっとびっぷり。
他にも同性愛者が出てくる場面(それ自体に全く意味はない)もあるんですが、
シングルマザーだったり、同性愛だったり、北欧ってそういうとこ大らかな感じするよね!! という雑なイメージはイタリアもわが国も同じか。笑
北欧で過ごすうちにイタリア人的な性格を失っていくかのように見えた主人公が結局はイタリア(南欧?笑)の血を止めきれず元通りに戻っていくのもお決まりな展開かもしれないんですが、そのあたりも含めてワハハと笑える映画。
実際のところLGBTとか、人種の問題をネタにできたのって映画公開された17年だったからギリ許されたか…? って感じですかね?
経った3年しか経っていない2020年はアメリカを震源地として大問題になってますからねぇ。
日本以外の国でも「まぁ、イタリアだからしゃーないか!w」みたいなイメージって共有されているもんなんですかね?