今年39本目の映画です。dアニメストアで視聴。
スパロボの新作に出てたけどロボットはあんまりかっこよくないな…程度の認識でしたが、観たらすんごい面白かったです。
ロボットの造形的なかっこよさは探せば他にいくらでもあるでしょうが、この作品の主眼はそこじゃない!
以下、作品のネタバレ有りの感想。
SFの流れの中の『楽園追放』
『銀河鉄道999』で主人公・鉄郎は機械の体を求めて旅をしていたわけですが、今作では人類は自らをデータ化することで人間が解決したい目下の悩みでもある肉体があることで起こる負の面を解消しています。
999でも、楽園追放でも肉体のままであることは被支配階級だったり、棄民だったり。
人類が電脳世界に入り込むのは今作が最初であるわけではないんですが、引きで作品群を並べてみてみると見えてくるものがあるなと感じます。
人類がヒトであることを捨てたとき、やはり私たちはヒトであることを選び続けた人を迫害するようになるんでしょうかね?
ロボットアニメとしての『楽園追放』
ちょっと邪推かもしれませんが、『ガンダムOO』を下敷きにしてみると、この作品の成立過程というか、監督の作品としての潮流にちゃんと乗ってますね。
声優繋がり…本当は繋げたくないけど、
ヴェーダがあってのフロンティアセッターでしょうし、
ネーナのイノベイドとして作られ、その後打ち捨てたられたキャラクターと本作の主人公・アンジェラも重なるところがあります。
ニールもディンゴも、変わることを拒否した存在でした。
『ダイ・ガード』、『ガンダムOO』ときて、『楽園追放』も「人以外との関り」が物語の根幹にある作品でした。
人ならざる物との出会いがどう人類に影響を及ぼしていくか。
今作では「もっと締め付けが必要だなこれ」っていうディストピアを深めていく結果に陥ってしまいました。
後、やっぱ水島監督って 『レイズナー』絶対好きだよね。
「レイ」→「フロンティアセッター」に30年という時の流れを感じる。
くぎみーは楽園
主人公、アンジェラの声は我らの釘宮理恵。まさに王道。
最近のアニメはもう声優さんに対して思い入れが持てない(ぐらいよくわからない)ので、耳馴染みのあり、そしていつものツンデレさは00年代に青春を送った私たちには効きます。