無事大団円で終わりました『リュウソウジャー』
実はこの2週間ぐらいでナダ登場前から一気見していて、家庭的にも盛り上がっていたので、興奮冷めやらぬうちに感想を書いておこうと思います。
当然ネタバレありなので。リアタイ視聴できなかった人は見終わった後にどうぞ~
ロボ戦→スーツ戦の流れが素敵
ちゃんとお膳立てされていてよかったな、と思ったのがこれ。
リュウソウジャーの魅力として、スーツ戦からロボ戦への流れがシームレスってのがありましたよね。
当然最終回で、しかも騎士竜たちのエネルギーを使って封印しなければいけないということはロボ戦は必ずしなければいけないところで、
騎士竜の力を込めたリュウソウカリバーでレッドが巨大化したボスを攻撃し、小さくしていく、そしてスーツ戦へ という見せ方がよかったです。
騎士竜との気持ちの通わせは一つ前の46話でできていたと思うので、よい意味で6人の絆に焦点を当てられていたのがよかったと思います。
リュウソウカリバー壊れた意味
リュウソウカリバーも力が弱まっていて、封印の途中で壊れてしまうのも見ていておぉっ、となりました。
話としては結局スーツ戦に持ち込まれるにしても、リュウソウカリバーで敵を再封印、その後壊れるっていう流れだってありだったと思うんですね。
でも壊れたことで、リュウソウジャーたちが力を合わせて、エラスを封印することがちゃんと正当化できてるのが見事です。
コウが最後に会いに行く人は
この演出もニクいですよねぇ。
石碑の前に置かれたマックスリュウソウチェンジャー、淡い紫色の光に包まれ…
他、作品全体的な感想
リュウソウピンク/アスナ の大きな存在
『リュウソウジャー』は女性戦士の描かれ方が今までとは明確に違っていましたよね。
「これ、男児向けの作品だからさぁ」てな風に今まで女性戦士の立ち位置は限定的でした。
しかし、世の中の流れとしては遅かれ早かれ、男児、女児向けとはいえ、性差が必要なのか? となってくると思います。
もちろんシリーズをしっかり追っていれば性差があるのでは?! と棒を振り回して叩かれる隙間など一切ない というのはわかるんですが、昨今の関係からすると手あたり次第に叩きたくなる存在がいることはオタク界隈に所属している人なら身をもって知っていると思います。
リュウソウジャーは、アスナはそこを「うるせぇ!」と薙ぎ払ってくれる作品でありキャラクターでした。
「剛健の騎士」、アスナがパワータイプだっていうキャラクター設定もそうですし、
後はちょっと安易かもしれませんが、戦隊ではイエローの十八番だった大食いキャラをアスナがやっているのもそういえると思います。
なんといっても最終回の感想、と言っても一つ前の46話で
「みんなが幸せな夢を見てるんだからこのまま眠っててもいいじゃん」
という問いに対して
「お前の都合だろー!! 余計なことするんじゃねー! お前の見せた夢に仲間はいなかったー!」とアスナが答える場面。
リュウソウジャーとしての想いを、レッドのコウに言わせないところはシリーズとしては思い切ったと思います。
ピンク弱音→レッド回答 というある種のお決まりを打ち破ったのは大きい!
リュウソウピンクが一人の戦士として自立していることに対し、ここまでフォーカスを当てきった事はデカいですよね。
マスターブラック(演:永井大)の衝撃
本当は別個に語るつもりだったんですが、この勢いで話しますね。
タイムレンジャー、現役時代に見ててとてもハマったんです。もう作り手が想定する視聴者層ではなかったんですけど、だからこそ印象に残っている作品で。
しかし永井大と戦隊としては、所謂「黒歴史」問題がどうしてもついて回ります。
その中で、こうやって20年ぶりに戦隊にいい役で戻ってきてくれた(しかも単発でなく!!)ことはとても嬉しかったです。
クロノチェンジャーと同じ変身ポーズとか何度も見返してしまいましたよ、ええ笑
ありがとうリュウソウジャー
当初、ナダ編まではあんまりだな~ なんて思っていたリュウソウジャーでしたが、その後の盛り上がり、仲間との絆をしっかり描き切った作品の関係者の皆さんには頭の下がる思いです。
一年間楽しませてくれてありがとうございました。