オタク夫婦の「○○が好き」

20代オタク夫婦の語り場です。漫画・映画の感想がメイン。特撮と世界一初恋とBANANA FISHもアツい。そんな夫婦です。

『仮面ライダーゼロワン』第2~5話感想 二重の三角関係がアツい!

仮面ライダーゼロワン 、「AI」という外枠のテーマが決まっていて、のびのびと話が進んでいるので、今のところめっちゃ面白いですね。序盤でもあるので、1話1話のSFとしての新鮮味がすごい出ていて好きです。

外枠がうまくハマってると、特撮ドラマもこんなにキマって面白いんだなって久しぶりに思いました。

 

さすがに毎週、感想を書くのはちょっと難しいような気もしますし、物語の仕掛けが見えてきたところでまとめて書いてみようかな、ってことで2,3,4,5話を見た感想をまとめて書きます。

一つのエピソードには言及しないような感じで進めていこうかな。

 

pisuke9190.hatenablog.com

 

 

 

 

二重の三角関係

5話まで視聴して見えてきたことは題のとおり「二重の三つ巴」が存在することですね。

一つはゼロワンの所属する「飛電インテリジェンス」、不破、唯阿の所属する「A.I.M.S」、そして"悪の組織"である「滅亡迅雷.net」

という、三つの組織が物語を物語をうまく回してます。

A.I.M.Sは今のところ、敵ではないが、味方とも言い切れないポジションですから、このあたりが物語の不安定さを出して三つ巴らしく、期待感があります。

 

もう一つは、5話までで登場したライダーである、

或人、不破、唯阿の三つ巴

これは所属ではなく、「ヒューマギア」に対する考え方の相違からくる三つ巴です。

或人→ヒューマギアは友達

不破→ヒューマギアは

唯阿→ヒューマギアは道具

ライダー3人とも、物語の根幹であるヒューマギアに対する考え方がこんなにも違います。

ゼロワン世界ではヒューマギアはなくてはならない存在です。秘書や警備員といった仕事のサポートから、腹筋崩壊太郎や森筆ジーペンのように、想像を働かせることで娯楽を人類に与えるクリエイティブ業までこなしているわけですから、社会への浸透度はとんでもないものだと思います。

(このあたり、ヒューマギアによって仕事を奪われた人ってどうするんだろうね?)

 

3話で主人公たちの考えの違いを明確に打ち出してくる感じ、ニクいっすね~、ゼロワン。

三つ巴の中にも三つ巴を入れていき、おそらく今後どんどん「A.I.M.S」の二人のスタンスが違ってくる描写が増えていくことでしょう。

 

 

 

 

19世紀の鉄道と、令和のヒューマギア

私がゼロワンに惹かれた部分としては、この「新技術に対する人間の捉え方を物語のエッセンスに持ってきている」ってところなんですよね。

今まで新しい技術が人間の生活に大きく影響を与えたのって、

鉄道(大量に迅速に人や物が移動できるようになる)

インターネット(世界中が繋がる)

(そして自ら考え、人間の完全なる代用品としてのヒューマギア?)

 

と脈々と続いています。

 

19世紀の文学では、ちょいちょい当時の最先端技術である鉄道が物語の主題になっています。

エミールゾラの『獣人』やトルストイの『アンナカレーニナ』は

19世紀、現れたばかりの鉄道(機関車)が新技術の単なる移動手段としてではなく、人間の内なる野生の暴走の象徴だったり、神に逆らったものを罰する道具として使われたりしてるんですよね。

『獣人』はあんまり有名じゃないですけど、『アンナカレーニナ』のラスト、宗教的にはNGである姦通をよろしくやっていた主人公アンナが機関車に轢かれる際に神へ懺悔するシーンは有名です。

 

アンナ・カレーニナ 1 (光文社古典新訳文庫)
 

 

他にも鉄道が物語の重要な仕掛けになっている19世紀文学は多々ありますが、当時の文豪たちが書きたかったこととは、

人の力では制御しきれない大きな力 を私たちはどう受け止めていくべきなのか? ということだったのではないかなと思っています。

 

んで令和のヒューマギアに戻るわけですが、こんな生活に密接していて便利便利&便利なヒューマギアも滅亡迅雷.netに一度つないだら最後、命を奪う恐ろしいモンスターになってしまうわけじゃないですか。

こうやって「便利」と「暴力」が紙一重に存在しているのは、鉄道もヒューマギアも一緒ですよね。

 

 

先ほどの三人のライダーの関係性で言えば、

唯阿は便利を評価してますし、不破は暴力にフォーカスを当てていますよね。

ここで或人社長が「友達」という第三の立ち位置なのが生きてくるわけですけども。

鉄道やインターネットには人格(のようなもの)は存在していないわけですから。

 

ということで、今後も楽しみに見ていきたいと思います!