最終回から半年、ついに風光るの番外編がフラワーズ1月号に掲載されました!
次号予告で番外編の概要が発表されたときは一体どんなお話に?!とびっくりしたのですが、(なんたってアナザーワールド)ついに読んじゃいました……!
ばっちり発売日にゲットしましたよ〜。
それでも本屋さんでラスト一冊。ギリギリセーフでした。
ということで、以下ネタバレ感想です!
穏やかで楽しい日々、それが切ない
どこかで見たことあるような(笑)人たちの、日常のお話でした。
幕末の江戸、彰義隊が市中を巡察するようなころですから、いつ江戸城下で開戦するかもわからないような時世です。
そんな中でも町人たちは、楽しく逞しく日々を過ごしていました。
アナザーワールドという言葉のとおり、新選組の彼らが『武士にならなかったら』こんな風に生きていたのかもしれない。
そう思わせてくれるお話でした。
近藤さんは剣術道場の先生として腕を磨いていて、彰義隊に入ろうとしたかもしれない。
山南さんは想い合った相手と、穏やかに生きられたかもしれない。
沖田さんは病に侵されることなく、思うままに剣術を楽しんでいたのかもしれない。
おセイちゃんは好きな人と、ずっと一緒にいられたかもしれない。
似ている彼らの日々は楽しくて穏やかで、けれど新選組のみんなの『もしも』を想像してしまって、ページをめくるたびに切ない気持ちが込み上げてきました。
『風光る』本編を最終回まで読み切ったからこそ、読み応えのあるアナザーストーリーだなあと思います。
近藤勇という男
対談ページで渡辺先生が近藤さんの名誉について語られてましたが、『大江戸新選組!』でもその思いがひしひしと伝わってきました。
原田さんが江戸に戻ってきた理由や、近藤さんの死を知った原田さんのセリフから、近藤さんがいかに慕われていたのかが描かれています。
ワザとらしくなく、けれど読み手にはきちんと伝わる微妙な加減が流石でした。
近藤さんがいたからこそ新選組が今もこうして語られているんだ、と改めて思わせてくれます。
アナザーストーリーだからこそ
『風光る』では、沖田さんは病魔に蝕まれ亡くなってしまいます。
それは史実どおりですし、『風光る』だからこその最期の日々は本当に素敵で切なかったのですが、一ファンとしては二人がいつまでも幸せでいてくれたら…と思ってしまうもの。
今回はそれを叶えてくださったなぁ、と!
お清ちゃんとの約束なんてちっとも覚えてなさそうな総太が、生きて帰ってきたと思ったらプロポーズ……!
よかったね、お清ちゃん!!
これから二人は末長く幸せに暮らすんだろうなぁと思うと胸がぽかぽかしますね。
最終回から待ちつづけた番外編、本当に素敵なお話でした〜!