オタク夫婦の「○○が好き」

20代オタク夫婦の語り場です。漫画・映画の感想がメイン。特撮と世界一初恋とBANANA FISHもアツい。そんな夫婦です。

映画『アルプススタンドのはしの方』感想

今年29本目の映画です。

 

アフター6ジャンクション水曜日の冒頭で宇多丸とアシスタント日比麻音子アナが語ってたのが印象的だったので、その週のうちに見ました。

 

90分未満の短い映画ながらも、ぎゅっと詰まっていて振り返ることもあれば、思い起こすこともあれば… と。

 

映画としては、超絶名作である『桐島、部活辞めるってよ』

に雰囲気は似てます。

『桐島』にはめちゃくちゃハマって、「あの映画には俺がいる!!」って涙ぐみながら感動したものです。

『桐島』にハマった人は今作にも必ずジーンと来ますし、

逆もまたしかりだと思います。

 

違うのは言葉を選ばずにいうと元は舞台向け作品ということで、余計なものは写さない、野球グラウンドですら余計なものとして一切描写がありません。

それが、チープさとしても捉えられないかな、ってところでしょうか。

ただ、言い返しますが、

例えそれがチープさだったとしても、この映画の面白さにはにはなんの関係もないですね。

 

以下ネタバレありの感想

 

 

 

 

 

 

高校生らしさ

この映画の演者さんは誰一人知らなかったのですが、

まだ駆け出しの彼ら彼女らだからこそ、感情移入しやすいですね。

だからこそか、ちゃんと「高校生」を演技から感じることができました。

 

「配役」を意識せず見れるので、内容に入っていきやすい。

僕はこれを「韓流ドラマ理論」と勝手に名付けています。

 

ただ、伊集院光フリークを自称する身としては、ラストアイドルに出演してた中村守里さんをしらないのはちょっとニワカだったな〜と思ったり。

 

 

高校生か、先生か 

新任の厚木先生が喉を潰しながら野球部を応援している姿に、自分を重ねるアラサー絶対多いと思うんですけど、どうですか?

 

同時期に公開されている『今日から俺は!』や『ドラえもん 新恐竜』ではなく、

この映画を選んだ人たちはおそらくアルプススタンドではしの方に座っていたか、甲子園に来なかった人たちだとは思うんですよ。

 

まぁ、それは良しとして。

 

演劇部、安田あすはに「アルプススタンドで応援したってしょうがない!先生だって本当はベンチで応援したかったんやろが!!」

って言われちゃって、図星でたじろぎはする厚木先生ですけど、それでも応援し続ける先生の姿、

 

今だからわかる、大人は時として置かれたところで咲きなさい、を実直にやりきるようにみせるしかないってこと・・・

 

厚木先生(とそれに共感する私たち)が救われるのは、最終的に全くの素人であった厚木先生が任された部活が、エピローグで全国大会に出るまで活躍を残せるようになったってところ。

これがなきゃヘンな現実だけ押し付けられて終わるところだったので、個人的にはとてもよかったです。

 

もしこの映画を高校生の私が観てたらどう感じただろうなぁって。(当然高校生の私もアルプススタンドのはしにいる人間だったのですが)

 

 

 

 

「仕方ない」で諦めること

なかなか人生諦めずに今日まで来れた人って少ないと思うんですよ。

元野球部の彼みたいに自発的に諦めてしまった人もいれば、 演劇部の彼女たちに失意の中諦めさせられたり、諦めさせてしまうこともあったでしょう。

 

特に演劇部の2人の関係性の殻が徐々に割れてくるところがなんかリアルでしたね。

あの子、気を遣う子なんだな、なんて最初は見てましたけど、あぁ、そういうことね。って。

 

 

みんな見ながら自分のそれに重ねていたところに、

クライマックスのアツい展開。

「私たちみたいに諦めなくてよかった…」とじんと来てしまいました。笑

 

 でも、まさかプロとして活躍するのが彼だったとはね…

 

今年はは高校生に関わらず「仕方ない」が社会に溢れていました。

宇多丸の受け売りではありますが、「仕方ない」がテーマにもなっているこの映画、今年見ないでどうする?

 

次見るべき映画は、冒頭にも書きました

『桐島、部活辞めるってよ』しかないでしょう。