『ドラゴン、家を買う。』1巻の感想です。
確かEX-ARM見てた時にCMやってたんで、んじゃあ、ってことで読んでみました。
気弱な若いドラゴン・レティがハンターに卵盗まれちゃって、家を追い出され、安寧の地…自分の家を求めてさまようって話。途中で建築士で魔王のエルフとともに行動します。
ドラゴンがどんな家を買うのか? というのは、これもなろう系ファンタジーの宿命でもあるRPG要素が念頭にくるため、少なくとも1巻ではダンジョンだとか、勇者討伐のワナ、なんてのが出てきます。
我々の世界にドラゴンが生きていて、「中央線沿線…駅から徒歩15分ぐらいでドラゴン可は…」みたいな、シュールレアリスムな漫画ではないことは注意。
途中、ダンジョンを購入し、魔物を雇って攻め込んできた勇者を倒して、装備品を売ったお金でローンを返していく、って話になりまして、
「おっ、この手で攻めていくのか?」と思ったんですが、あっさりとその話は終わってしまいました。
確かに家を買うで家買ってダンジョン漫画になってしまったら本末転倒なのでよかったんだけれど。
この漫画が難しいと思うのは、「家を買う」というところに主軸があるため、
奇抜な家に内覧に行って、その家の持つ特性(例えば幽霊が出るだとか、トラップが多いとか)に驚いて、また次の家を内覧しに行く
という設定にせざるを得ないところでしょうか。
面白ハウスネタが尽きる前に、どうやって路線変更していくのか、気になるところです。