『異世界おじさん』1巻感想です。
これ、めっちゃ面白いっすね。
アラサー世代の私たちだと、セガとプレステのハード戦争って実際「歴史」ではあるんですけど、よくニコニコ動画のかなり初期のころとか、まとめサイトになる前の個人サイトで特集を組まれたりするのを読んでいたので、なんだかんだ身近なんですよね。
実際に家にプレステがある友達はたくさんいたけど、セガのハードを持ってる友人は一人もいなかった…笑
ハード戦争ってちょっと下になると、歴史的には知っているが、それを楽しんでいない世代になっちゃって、割と世代的には断絶してるというか。
(もちろんゲームキューブVSプレステ2とか、箱〇対プレステ3とか、別の連中で戦ってるんですけど)
異世界おじさん、00年ぐらいからまさに生きた化石として現代によみがえってるのクッソ面白い。
ヒラコーの『ドリフターズ』は、異世界に漂流者たちが「概念」を持ち込むことで物語を面白くしていますが、異世界おじさんはその逆で、異世界にいたおじさんの過去から分岐してそのまま断絶した概念(それこそセガとか、ツンデレを知らないこととか)を現代に持ち込んでいることでその認知のズレによって物語を面白くしているといえるでしょう。
ただ過去から人をタイムトラベルさせて、楽しむのとは違って(ぱっと思いつく作品だと韓流ドラマの『屋根裏の王子様』が出てきた)、
おじさんはおじさんなりに17年間を生きてきたわけで、人間的に成長してます。
そのズレ、パラレルワールドで生きた人間を表現できているのが面白いっす。
幼馴染の藤宮さん登場で、どう話が盛り上がってくるか。
今後の展開に期待せざるを得ない…