前の連休最終日、いつもなら大河ドラマ観てるんですが、オリンピックの煽りを受けて放送休止中だったので思い切ってアマゾンプライムで
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を観ました。
うわ、今見たら吹替もあったのか。字幕が先に検索結果に載ってきたので字幕で観ました。
エマ・ストーンが出てるから見てみるかァ! みたいなノリで見始めたものの、
連休最終日の夜に相応しい、明日からも頑張ろうと思わせてくれる映画でした。
以下ネタバレ有りの感想。でもサクッとした感想です。
最初は四姉妹の立ち位置がわかりにくかったんですけど、前半終われば個性豊かな四姉妹の魅力にあてられちゃうので大丈夫。
南北戦争中の話となると去年読んだばかりの『風と共に去りぬ』が出てきますが、『風と共に去りぬ』が南軍の女性の話であることに対して、こちらは北軍の話。
(ちょっと話脱線しますが、『風と共に去りぬ(GWTW)』がマジで面白いです。
確かに長いんですけど、読むだけの価値があるし、何より作品にパワーがあるので、読ませてくれます。おすすめ)
『GWTW』の主人公スカーレット・オハラの「やあああったるぜええ!」精神に通じるものが作中にも流れていますが、こちらは勝利した北軍の話だけあって、同じ「女性の生き方とは?」というテーマであってもだいぶ静的。
この2作品の対比については先行研究がたくさんありそうなので、割愛。
四姉妹の過ごす子供時代が時の流れによって、どんどん変わっていく様がちょっともの悲しくもあるんですよね。
大人になれば一人の人間(女性)として自立しなければいけない、19世紀後半のアメリカではそれは「良き妻」になること他ないのだ…
という型にはめられた生き方を選択しなければならない時代。
四姉妹の歩き始めた方向が当然それぞれ違いますから、少しずつそれぞれの間に距離が空いていく…
兄弟姉妹に限らず、友達関係だってそうなんですが、常に関係というのは元の形を保てず、変化していくんだってのは当然わかってはいるものの、
「幸せだったあの頃」というブラックホールから抜け出せないことがあるってこともわかっています。
私も家族仲、兄弟姉妹仲が良いほうなので、この少しずつ幼いころから形が変わっていく寂しさよくわかります。
そんな中でも、姉妹にも新しい家族が増えて「新しい四姉妹と家族」が作られていく過程を見せてくれたのが良かったです。
なんか久しぶりに実家に戻って、またみんなでテーブルを囲んでやいのやいのやりたいなぁとなんだかしんみりしちゃいました。
今年のお盆は帰って家族や、昔馴染みにまた会いに行こうかなぁ。