1話掲載時には慌ててジャンプを買いに行き、漫画も単行本が出た日に買ったのですが、今になってやっと読みました笑
1巻通して読むと、よくできてるなぁこの漫画って思います。
史実の人物がマンガで果たす役割がばっちり
五大院宗繁(ごだいいんむねしげ)は、この漫画を読むまで知りませんでしたが、(本編中にもありましたが、初めてマンガになったんじゃないだろうか笑)
宗繁の物語上の役割がいいっすね。
時行が主人公としての片鱗を示させる相手として申し分ない相手。
小笠原貞宗の弓術を盗め!ってところでこの巻は終了ですが、このワザを盗めというのはなんだかFFの青魔導士みたいで面白い。
足利尊氏の不気味さ
後醍醐天皇に拝謁した後の尊氏の「目」の描写、すげー怖い。
目の中にいくつもの目があるというのはどういう表現なんだろうか。
色々なものを見ているということかな。
「幕府(時行)を」裏切った悪として今回の尊氏は描かれていますが、南北朝ファンの皆さん、どうですか、なんか珍しくないですか?(裏切った悪としての描かれ方は別に目新しくない)
そもそも、『逃げ上手の若君』は南北朝時代で足利・新田・楠木・後醍醐帝でもなく、滅ぼされる幕府側の人物を主人公にしてますけど、これって今までほとんどなかったですよね。
太平記でも新田義貞による鎌倉攻めは名場面だし、常に幕府はうんち! ってことで太平記が語り継がれてきた昔からわけで…
源平合戦、戦国時代、幕末はいろんな創作物の舞台になっているにも関わらず、今まで太平記・南北朝時代はほとんど取り上げられてこず。
ドラマに至っては30年前の大河ドラマが最後、漫画もさいとうたかをが一番有名か(wiki調べだけど)
今後『逃げ上手の若君』が大ヒットしてくれれば、「南北朝時代・太平記」における主人公に北条時行が現れるのもあり得る話かと。
不毛の地とも、ブルーオーシャンともいえる太平記の時代の話で行ってみましょうとなったジャンプ編集部と松井先生はすげえ。