今年23本目の映画です。
『劇場版パトレイバー2』から押井守にちょっと興味を持ちまして、押井守といえば『ビューティフル・ドリーマー』だろう、ということで今回amazonプライムでレンタルしてみました。
(本当はTSUTAYAで借りたかったんだけど、ずーっとレンタル中だった)
ちなみに私はうる星やつらの知識0です。
深キョンのCMぐらいしか知らなかった・・・笑
観終わった感想としては、
「ラムちゃんがあたるくん(主人公)のことが好き」
これだけわかってれば他はよくわからなくてもいける。
以下、ネタバレありの感想
原作者に好かれてないのもわかる
前述のとおり、『パトレイバー2』を観たことをきっかけにこの映画を観ることにしたんですが、きっと原作のマンガやTV版のうる星やつらをこの後に見たら
「あれ、映画とぜんぜん違う・・・?(困惑)」
ってなること間違いなしな展開。
例えば『ポケモン』や『コナン』、『クレヨンしんちゃん』なんかで考えてほしいのですが、
「話のスケールを大きくして映画に適したテーマをくっつける」
キャラクターに普段と違う場所で大暴れしてもらう、がセオリーだと思うんですが
この映画は原作未読の私にとっても
「テーマがあってキャラに追わせてる」
とわかります。
(もちろん『パトレイバー2』観た後に色々調べていくうちに、今作がどういう作品なのかの予備知識はあっての視聴ではあるのですが)
この作品に付き物の、原作者に好かれていないという評価も、
だからこそ納得いかない、ファンからすれば賛否両論ってのもわかります。
この作品のどこに惹かれていくのか
ラムちゃんの「みんなとずっと仲良く暮らしたいっすね~」
という夢を夢という形でみんなが彷徨っているんだよ、というシカケ、
夢という極めてパーソナルな領域であり、それでいて無限大に広い舞台、そのアンバランスなモヤモヤ感がこの話の引き込まれやすさを生み出しているのではないでしょうか。
それと、私のようなものにとってはこの映画は
「ループものの元祖」というイメージが強くあったんですよね
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』もこの映画から創作のヒントを得てると言いますし、(wikipedia調べ)
でも実際に観てみると、
「思ったよりループしてなかったな(大きな仕掛けではあっても主軸ではなかった)」
という感想を持つ人多いんじゃないでしょうか。
現実に戻ってきたと思ってるけど本当に現実なのかな? という問いが提示されてのラストシーンですが、結局はどこまで行っても夢、であって、
それはループというよりは表層的なものではないかと。
私(ときっと大勢の人)が最初に思っていたであろう、
ずっと文化祭の前日を過ごしていく、という時間的な逆走ではなかったのが意外でした。
ハリアーはロマン武器
劇中の重要なシーンにVSOL機、ハリアー出てきますよね
垂直離着陸ができるハリアーはやはりロマン!