1話のOPが一番盛り上がったでおなじみの、21年冬の覇権アニメである『EX-ARM』が終わりました。
最後まで観切った方、お疲れさまでした。
コロナで暗い気持ちになることも多い昨今ですが、この作品は暗いとか明るいとかそういうのをまとめてぶっ飛ばしてくれる稀有な作品であったことは間違いありません。
本当、なんといっていいのやらといったところですが、一応通して感想を。
なぜ『EX-ARM』はダメだったのか
それはひどい作画だから
個人的な意見としては、内容>作画 だと思うんですよね。
例えば、1stガンダムなんかもガンダムが伸び縮みしたりしてましたけど、それ以上の良さがあった故に、今日までの人気があるわけで。
でもEX-ARMはダメでしたね・・・
CGアニメで作画崩壊という新しい歴史に向き合ってしまった私たちには拒否反応しか起こらなかった、というところでしょうか。
普通のアニメならば、作画崩壊してても「アハハ」って感じ(キャベツとか)ですけど、CGアニメに潜在している「不気味さ」が全面にでてしまったように思えます。
また、このキャラはCG、こっちのキャラは絵、といったようにめちゃくちゃな作りもその不気味さをいたずらに増加させただけでした。
その2つに演出上の理由があるわけでもなかったので、まさかの「しかけ」ではなく、「雑」な作りでしかなかったという、最初は受け入れられなかった…笑
原作の漫画は番外編まで出るほど人気があり、声優も旬な人選だったのは間違いないと思うのですが、ほか2つがよくても作画のダメさがここまでアニメ作品を破壊するもんなんだなぁ、と感心しました。
まさかこのクオリティで曲がりなりにも地上波放送でよくやったな、と感心しますし、だれもアニメがこんな風になるなんて製作委員会の人たちも思ってなかっただろうな~って。
それは作っている海の向こうのスタッフも同じでしょうけどね。
一応、最終話の話
βをイレブンの力で消し去ったとはいえ、多分残留思念みたいなのがあって「戦いは続く…」だろうなぁ って思ってたら本当にそうなった。
後、打ち切りエンドってことでいいんですかね?
最初からメガフロートでのベータとの戦いまでを描くんだったら、もうちょっと調整して、11話を最終回として持ってこられたはず。
12話は完全に1クールの作品としては蛇足というか、詰め込みすぎです。
なんでB2の護衛戦闘機がSu30なんだよとか突っ込もうと思えばいくらでもありますが。
きっと、2期への足掛かりということでVSベータの後も詰め込んでいたが、大爆死したので変な風に蓋をしてしまったってところでしょうか。
結局オークショニアが遺した「入谷博士は生きている!」とはなんだったのか…(そりゃ対策課のアメを常に加えているあのエンジニアがその正体だとは思うんですけど)
2期を諦めるにはまだ早い
かつて私が好きだった『ビブリア古書堂の事件手帖』も主演女優に原作イメージとは180度反対の人を起用し、爆死しました。
しかし何年か経ってから、原作通りのイメージの女優さんが主人公になって、映画化され、(映画自体はぱっとしなかったものの)一応メンツを保ったものです。
エクスアームも、きっと今回のは黒歴史ということで消え去り、
いつか、原作が持つ美しさのままのアニメが現れて私たちを楽しませてくれることでしょう…