オタク夫婦の「○○が好き」

20代オタク夫婦の語り場です。漫画・映画の感想がメイン。特撮と世界一初恋とBANANA FISHもアツい。そんな夫婦です。

映画『三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜』感想

今年6作目の映画です。

映画館が封鎖される前に見てきました。

映画の予約を取るときに本当に一つ毎に席を空けてしか予約ができなくなっていて、驚きました。

 

レイトショーだったので、20人ぐらいだったでしょうか。

 

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東出昌大さん・唐田えりかさんの話題で変な風に話題になってしまったのでちょっと残念だったかもしれませんが、かなり面白かったです。

 

ドキュメンタリーという政治色の強い作品について、このブログで感想を述べるのはちょっと違うんじゃないかな? という気持ちもする反面、

映画については観賞法が個人的な観点からでしかない私にとってはちょっと難しいので、今回のブログはいつもにもまして散漫的な感じになってしまうかもしれません。

本当は作中でも言及されている天皇論についても語りたいんですけど、やめときます。

(この話をしないでこの作品を語ることに意味があるのか? って思われちゃうかもしれませんが)

 

ネタバレもクソもないので、このままつらつらと書きなぐっていきます。

 

あの時代がうらやましい

作中で学者のどなたかがおっしゃっていましたが、

戦争末期に青春時代を過ごした三島由紀夫(とその同年代)にとっては、「国家の運命」と「自身の運命」が重なって見えた、というのが印象的でした。

国家が破滅へと向かっていく、その潮流に逆らえない自身の運命に酔える…

一度味わされてしまえば、なかなかそのカタルシスには逆らえないでしょう。

 

 

ゆとり世代、さとり世代と烙印を押されて抑圧されてきた私たちにとっては、映画で映し出される政治の季節を謳歌した60年代末期の熱量というのはすごいうらやましいなと自分が大学生のころから思っていました。

もちろん、ないものねだりのやつですけどね。

 

 

全共闘は負けたのか?

「全共闘運動は敗北したのか?」

これを当の本人たちに訊いてみたくてこの映画は作られたのでは? なんて思わず勘ぐってしまったのですが、これに対しての元全共闘の方たちの答え方が秀逸でした。

 

「負けたのではない、運動は社会一般へと拡散していったのだ」

 

あらゆる実らなかった社会運動に通じるものがあると思います。

例えば、他の国であった鎮圧された独立運動もその世の中の基礎になり、後世にて実をつけたということだってできるでしょう。

 

 

この作品、予備知識があるとないとでは余韻の残り方が異なってくるかなと思うので、

ぜひ三島由紀夫作品をいくつか読んで著者にも興味がでてきた人や、

この「政治の季節」に興味がある人はぜひとも観てもらいたいですね。