スーパー話題の『シン・ウルトラマン』、公開2日目で観てきました。
実はこの感想を書く前にも、いっちょ前に『シン・ゴジラ』と比較して…みたいな文を書いていたんですが、ちょっと手垢のついたやつになってしまったかなと思って記事をあげないことにしました。笑
正直言って、『シン・ウルトラマン』はつまらなくはなかった(4段階中の評価2)ってところなんですが、概ね周りの声も同様な感じです。
見に行く前はまさかとは思っていたのですが、
これはひとえに
庵野秀明がウルトラマンに思い入れがありすぎて、ウルトラマンのよさを高度に抽象化していて俗人には
「それが何かの比喩であることは確かなのだが、何の比喩だかがわからない」
状態になっているからかな、と。
このあたりは、『シン・ゴジラ』におけるゴジラが原子力災害のメタファーなんだ、というのが肌感覚でわかるのと真逆です。
この映画は庵野秀明によるオタクの山手線ゲームなんですよ。
(オタクの山手線ゲームについては、以下のリンク参照)
2時間弱の映画の中で、恐らくありとあらゆるところに
原典であるウルトラマン(及びそのシリーズ作品)をモチーフとした何かがでているんでしょうが、
ウルトラマン→○○→実際の映画の表現
と2段階連想になっているので、「ウルトラシリーズ」と「庵野秀明」の2つ造詣が深くなければ、この映画のオタク的良さが完全に理解できず、我々は消化不良に陥った感じがして、そのモヤモヤ感が映画への評価に繋がっていると思います。
(というか、この映画にはオタク的良さしかないと思う。メフィラス星人・山本耕史が禍威獣は環境を破壊してきた人類の…みたいなことをぼそっと言っていて「おっ?」と思ったけど結局それ以上の掘り下げなかったし)
で、この映画の最終的な感想の着地点としては、
こんな大がかりに山手線ゲームで作品作れちゃう庵野秀明のオタク力(ぢから)ってすげぇよなぁ…
ってとこですかね。
だからなんていうんですかね、お手上げですよね。
メフィラス星人が他の居酒屋でも飯を食ってるんじゃないかと想像させる余地があったてよかった、
だとか、
長澤まさみは巨大化しても美人でよかった、
みたいなつまんねえ感想しか吐けないんですよね。はい。