劇団マカリスター『ヌシのハラ』を下北沢の駅前劇場で観てきました。
私は奧山かずささんの大ファンなので完全にその縁。
さて、以下感想。
ある日、「ヌシ」が現れて、人が集まっているところに現れてはその人たちを食べてしまう。
当然イベントを開いて人を集めることは日に日に難しくなり、今回の舞台である小さなイベント会社も…
というお話。
観劇後の感想
我々の世界にもヌシ、のようなものが現れてかなりの時間が経ちました。
この舞台の登場人物はみんな「ヌシ」が現れなければ、演劇にならないような平凡な日常を送り続けていたわけですが、そうもならず。
劇中に「理不尽」に如何に順応しなければならないか、という話が出てきます。
ヌシ以外にも生きてれば多かれ少なかれ理不尽に立ち向かわなければいけないことあるんですが、ヌシは登場人物や私たちに等しく「理不尽」を突き付けてきました。
結局のところ、「理不尽」にはほとんどの人が勝てないじゃないですか。勝てたとしても0:100で勝てる人なんて身の回りで観測できる人は0でしょう。
理不尽をどう回避していけばいいのか、力ずくでもヌシのいなかった日に戻すようにしなければいけないのか、それともヌシと共存できるように自分たちが屈して生きていかなければならないのか。
劇中時間はヌシが現れてから日が浅いもの、私たちの時間軸よりもかなり前です。我々は2年前の今頃でしたでしょうか?
今私たちの生活にはヌシが落とす影も薄くなってきましたが、だからこそ理不尽さに打ちのめされていた過去と私たちのことを思い返したいと思います。
演者さんについて
はい、奥山かずささん、生で見るとすげーきれいでした。
グラビアやテレビの中の人が目の前にいる… うおおおお~! 的な。笑
『ケイジとケンジ』の頃からするとすごい演技も上手になってた。
長濱慎さんは小柄なイメージがあったんですが、背が高くてすげえかっこよかった。
キャラクターとしては長濱さんのキャラが一番好きでした。
演劇見るのもかなり久しぶりだったので、楽しく見られました。(でも、お尻は痛かった…笑)
奧山座長のますますの活躍に期待!