オタク夫婦の「○○が好き」

30代オタク夫婦の語り場です。漫画・映画の感想がメイン。特撮と世界一初恋とBANANA FISHもアツい。そんな夫婦です。

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映画『刀剣乱舞-黎明-』 感想 特撮の潮流の中の刀剣乱舞

 

映画『刀剣乱舞-黎明-』の感想です。

少なくとも5年以上触ってない夫と、毎日筋トレしながら回してる妻でレイトショー行ってきました。

 

19年に公開になった『継承』も『黎明』も登場人物たちにとっては

「歴史いじくってめちゃくちゃにしたろ!」VS「そうはさせんぞ」

の戦いですが、見ている私たちにとっての歴史である織豊期をめちゃくちゃにしたろの『継承』と、

私たちにとっての現代(それでも舞台は10年前ですが)を起点としてここからめちゃくちゃにしたろ、な『黎明』だとちょっと見方がちょっと違ってくるのは面白いですね。

 

ちょいちょいホラーなシーンがありましたが、まぁそこまで気になるような描写ではなかったかなと。

 

あと特筆すべき点といったら、「内閣官房国家安全保障局」の登場でしょうか。刀剣男子と日本政府に関係があって…ってところですが、

『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』とみてきてると、既存の国家組織と特撮が絡んでくることにもはや慣れさせられてきてなんとも思わなくなりました。

このあたりについても、刀剣乱舞も映画化するにあたって特撮の流れが入ってるなと感じます。

 

 

以下、物語の核心的内容に言及するので、見てない人は見ないでください(ネタバレ)。

 

 

 

福岡在住の女子大生、実弦とへし切長谷部の関係性はよかったです。

でも、劇中で「もしや…」と思わせてくれるような伏線が張ってくれてもよかったのかな? とも思ったり。リアルに最後まで分かりませんでしたよね?

 

『継承』の感想では「もっとたくさん刀剣男子が出てきて殺陣を披露してくれてもよかったんじゃないか」、と書いていましたが、いざたくさん刀剣男子が出てくると、

「こいつらなんの脈絡もなく急に出てきすぎでは?!」と思いました笑

 

三日月宗近の本丸仲間である一期一振たちが助けに来るのは物語として当然だと思うんですが、陸奥守吉行や和泉守兼定が出てくるのにも理由が欲しかったなと。

普通にどこかの世界の本丸でへし切長谷部や髭切、膝丸と一緒に組んでたので、仲間を助けに来ました、という「一言」があれば問題なかったと思うんですけどね。

 

ここが、夫「脈絡もなく出てくるのは変」妻「変じゃない」と意見の分かれるところでした。

 

妻は「『ニチアサ』映画でレジェンド戦隊やライダーが助けに来るのと一緒」と言って譲らないんですが、

「先輩」「後輩」としての認知がある戦隊や、物語の主人公は一号である、定まっているライダーと違って、刀剣男子たちは誰しもがどこかの本丸でチームを組んで戦っていて、主人公になりうるわけじゃないですか。

それは逆をいえば、こちらでその関係性を定めなければ、刀剣男子同士の関係性は「無」に近いといっても過言ではないでしょう。だからこそ、ゲスト出演する刀剣男子たちと主演の刀剣男子たちに関係性がほしかったですね。

※もちろん、リーマンや舞妓さん、渋谷の女子高生の前に次々と刀剣男子たちが現れて、「誰しもが審神者なんや!!」的な描写の元に彼らがこの時代に来ているのは把握していますが、それはそれで意味が飛んでしまうかな。

 

 

 

 

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