『男はつらいよ』第50作目 をイオンシネマみなとみらいで見てきました。
50作品目、大変話題になってますね。これまでシリーズを見たことがない人もぜひぜひ。
以下感想です。ネタバレあり。
満男、こんな風になるんだな
好き好きと言っていますが、実はそんなにたくさん見たことがあるわけではなく、私たち夫婦の中では満男はまだ小学校入学したばかりのかわいい子です笑
シリーズのその後の流れとして大人になっていき、寅次郎と満男の二人三脚で話が進んでいくというのも知識として知っているだけで、実はまだたどり着いていません笑
映画では終始満男や周りの人の回想の中で「おいちゃん」や「寅さん」が出てくるわけですけども、満男の人格形成の中で、こんなにも寅さんが大きくなっていくんだな、っていうのが印象深かったです。
予告編のPVでもそうですが、運動会の応援に来る来ないでもめたりしてるわけじゃないですか。(これも初見だったので、すごい面白かった)
それでも、こんなに満男に尊敬されているってのは、さくらも博も、おいちゃんおばちゃんたちも寅さんが大好きだってのをちゃんと満男がわかってたからなんだろうなと思いました。
そして満男と今作のマドンナ、泉ちゃん。
八重洲ブックセンターでの出会いは最高でしたね。間違ってサイン書いちゃうやつ。
このあたりの関係も見てなかったので、完全に想いをくみ取れなかったとは思いますが、だからと言ってみてもわからないわけではないです。
かつて私が映画『before sunset』から先に見てしまったのと一緒ですね。
今回の旅の舞台は
男はつらいよと言えば、日本全国津々浦々を旅していくのが一つの見どころでもありますが、今回はどこが舞台だったんでしょうか。
言うのは野暮かもしれませんが、それは三浦半島でも八重洲ブックセンターでもなく、「思い出」だと思います。
満男が昔の夢を見るところから始まり、泉ちゃんとの再会、そして過去のマドンナや寅さんとの出会い…
思い出へと旅立った満男を暖かく「おかえり」と迎えてくれた娘のユリちゃん。
あの「おかえり」というセリフがめちゃくちゃよかったですね…
あそこで泣いてしまいました。あ、この瞬間に満男は帰ってきたんだなぁって。
こんなすげえ中学生今どきいないよね笑 という話にもなったんですが、でもあのさくらの孫だからいます!
そして旅から帰ってきた満男が新作小説を書くことを決意する…いい流れでしたね。
「寅さん」が私の寅さんになった
『男はつらいよ』は50年前に始まり、途中までお盆とお正月と年2回公開されていました。
TSUTAYAでDVDを借り、予告編を見るたびに
「昔の人はこんな楽しい映画を一年で一番落ち着いた時に見られたのは幸せだなぁ」
とうらやましく思ったものです。だってそうじゃないですか、風物詩としての映画、絶対いいに決まってますよ。
その『男はつらいよ』の新作をリアルタイムで見られる日が、当時と同じようなタイミングで来るなんて、なんと貴重な体験をできたことでしょうか。
私たちが観た回は、私たちよりも年上の世代の人が多かったですが、そんな人たちと一緒に上映中に笑えたのもとてもよかったです。
これで私たちも「寅さん」をリアルタイムで見ることができた一人になれました。より『男はつらいよ』を身近に感じることができました。
そのほか思ったこと
桑田佳祐の主題歌は個人的にはあまり刺さりませんでした。でも、ラストに車寅次郎の主題歌を持ってくるためには誰かにOPを歌ってもらわないといけないわけで…
そうすると桑田佳祐だったのかしら
ラストの主題歌、めっちゃよかったです。ユリちゃんの「おかえり」から涙目だったんで、ここでうわああんってなりました。
伊集院光深夜の馬鹿力で伊集院が言及していてから私たちも応援してる富田望生さんもちょい役ながらもでていて、ほっこり。
公開されるにあたり、ネットから新聞記事まで、寅さんを受け入れる力を失ってしまった現代日本…という論調をよく見ましたが、私個人としてもそれは大いに頷けます。
現代日本に寅さんがもしも迷い込んだとしたら、こんな息苦しい世間について必ず嫌気がさすと思います。
車寅次郎がいられる世の中にしていきたいな、と思ってます。
パンフレットがすんごい
パンフレット、1200円でこんな内容充実していいの? ってぐらいぎゅっと詰まってます。過去作品も1ページずつ割いて紹介してますから保存版です。
買うの忘れないでね!!