Hontoの異世界転生福袋で購入。
ネタバレありの感想です。
メタ認知とでもいうんでしょうか、主人公カオルは、異世界転生した場合の身のふるまい方を既に知ってるので、異世界で自分のスキルを決める神様的にも注文が多いことがこの作品の特徴。
「注文を付けること」の理由として、異世界転生に至るきっかけ(=主人公の現実世界での死)が、神様側のミスだったので、神様がいうこと聞いてくれる、という感じでした。
その注文の一つに現実世界に悔いがないということで、異世界へ転生する前に家族へお別れしにいくってのが含まれてるのは、はえ~ って感じ。
回復ポーションをガンガン生み出すことで、回復魔法のない世界で文字通りチートするわけですけど、同じ回復系の『聖者無双』のほうが、助走が長いので物語としては長くなりそう。
ポーションと言っても、髪の色を変えるポーションなんかも創り出すので、この巻ではポーションである必要ってそんなに感じられない。
メタ認知していることが結構全編を通して裏目に出てるんですよね。
自身の置かれた状況を斜め上から見てるので、主人公の性格が狡猾だなととても感じます。
そのあたりがAmazonのレビューで「主人公の性格が悪い」と書かれてしまうところかな、と。
男爵家から脱出するために、男爵と息子の関係が微妙なことを利用するんですが、結局それもソースは酒場で聞いた話、それで仲違い誘発成功、ってのがちょっと無理があるんじゃないかなぁ。