タイトル直球なのがもうすごくないっすか、この漫画。
時間停止の力を持って異世界に転生。以上。
以下ネタバレありの感想。
ってか今Amazonkindleで1巻無料なのね。なんだよ。
主人公葛野セカイはバカッター(これも死語か)をやらかして、死にてぇ~ と思ったら異世界に転生してたという、名前通りな学生さん。
「ネット炎上案件をやらかしてしまった・・・戻りてぇ・・・」って思ったでしょうに、彼に与えられたのが時間遡行ではなく、時間停止というのが何とも皮肉。
私も含め、多くの人間が「時間を止められたら何をするか」って結構悩みましたよね。
個人的に時間停止って怖い認識があって、
昔見てたサイボーグ009で、009島村ジョーの加速装置がぶっ壊れて彼以外の時間んがほとんど止まってしまい、孤独に苦悩する話がありまして、
これになったらどうしよう、ってずっと思ってます。
ちなみに、主人公葛野が選んだのはスカートめくりでした。めくるめくる、とにかくめくる。そして脱がす。名前通りクズの所業。
発行は2020年ってことで、前回読んだ『異世界支配のスキルテイカー』とはやっぱり同じ異世界ものでも大分違うなって印象を受けます。
時間停止以外スキルないので、魔物も時間止めて主人公時間でいえば半年かけて筋トレしたり、ゴーレムの中からコアを探り出したりとかなり泥臭いことしてるのも面白い。
時間停止能力を持ってるのに結局は根気良さとひらめきが大事なのも皮肉が効いてるといえなくもないか?
異世界に転生してきてから、カウントダウンが始まっていて時間停止中はカウントダウンもストップするものの、他の人物との交流、ゲーム的に言えばイベントを進めるためには時間停止を解除しなければならないので、そのあたりの微妙な焦燥感も用意されててます。
ただ異世界で無双するだけじゃなくて、必ずしも万能とはいえない能力+その能力では回避できない物語上の障壁 があると面白いっす。
これは6巻の壁超えられるんじゃないでしょうか。