オタク夫婦の「○○が好き」

30代オタク夫婦の語り場です。漫画・映画の感想がメイン。特撮と世界一初恋とBANANA FISHもアツい。そんな夫婦です。

MENU

あえて今見る『機動戦士Vガンダム』1~12話感想

世間が『水星の魔女』で大騒ぎしている中、30周年ということで我が家ではVガンを見ています。

 

1話から12話、ウッソがヴィクトリーになぜ乗るようになったか、マーベットさん、カテジナさん、ファラ中佐、シュラク隊のお姉さま方との出会いが描かれた1クール目の感想であう。

30年前で、ネタバレもクソもないのでつらつらと書いていきます。

 

 

 

 

・構想段階では2話→3話→4話→1話の順だったようだが、さすがに主人公機が1話から出てこないのはまずいだろ、ということで富野監督も止められたという話が有名ですが、これはこれでよかったのではないか。

1stよりも戦争に巻き込まれた感を出すには、「とにかくこの物語の主人公はウッソで、そして戦争に巻き込まれてるんだ!」というインパクト勝負で、回想で後で地ならしをしていくというのが仕掛けとしてよく利いてると思う。やりすぎると『どうする家康』みたいにめちゃくちゃになりかねないが。

 

・妻はウッソとカテジナさんがどこで知り合ったのか、なぜウッソはカテジナさんに惹かれていたのかを示す描写が少ないのが不満のようだったが、

自分の中では「あのぐらいの年齢になると無条件で年上のお姉さんに惹かれるもんなのよ」で済まされてしまったので見る人によって違うもんなんだよなぁ、と改めて感じた。(あるいは、富野ガンダム的な直観的出会いなンだわ、で言い切れるのかもしれないが)

確かにリメイク版『ドラクエⅤ』でそうしたように、ちょっとだけカテジナさんが本格登場する前に顔出ししておいてもよかったのかな、とも思う。

・よく考えたらオリファーさんも何者なのか説明がなかったような気もする。

 

・ウッソの戦争に巻き込まれていき、現場に順応するスピードは『1st』のアムロと比べると全然早いが、戦争が始まって間もないアムロと、なんとか戦争、なんとか戦役、なんとかの乱と70年近くずっと戦争してきた世界に生まれたウッソでは考え方は違うのは当然だし、(当然、79年から93年までいわゆるリアル系ロボットアニメに慣らされてきた視聴者もだろう)

いい子にしてるウッソと、反発心も認められたいアムロだと悩みも立ち回りも色々と違ってくるもんだな、と感じる。

 

・富野作品は主人公と親との関係性がうまくいってないのがデフォルトだが、両親の生死が不明としているところがニクい。

・ウッソが手に入れた大人の女性(≒母)への憧れを手に入れたとたん、女性が敵側に寝返ったり、元々敵だったり、戦死したりとすぐに失っていくので、これは今後積み重ねられていくトラウマの元だと思う。

その中でもマーベットさんへの気持ちが見えてきそうで見えてこないのがもどかしい。オリファーが出てきてマーベットさんとよろしくやってても無関心であるように見える。

・オリファーさんに叱られたときにウッソが父親を思い出すシーンがあったが、その後オリファーさんを父親に重ねるシーンはないので、ここもどうなっていくか不安90楽しみ10といったところか。

というか、オリファーさんとの関わりが描写されないのは、単純にウッソがオリファーさんに父性を見出さないようにしているからだろう。見出せるほどの時間を父親とウッソはすごしてないのではないか。

 

 

こんな感じかな。スパロボDやってたときにVガンダムの火力が引くすぎてかなり悲しかった記憶あり。

2クール目はアーティジブラルタル防衛戦からスタート。これ、スパロボでしかしらないんですけどいわゆる鬱展開ですよね、これは・・・