オタク夫婦の「○○が好き」

20代オタク夫婦の語り場です。漫画・映画の感想がメイン。特撮と世界一初恋とBANANA FISHもアツい。そんな夫婦です。

『閃光のハサウェイ』映画化によせて【0317更新】

去年あたりから『閃光のハサウェイ』が映画化されるという話があり、2020年1月1日、ついに封切日が2020年7月23日という情報が解禁された。

 

gundam-hathaway.net

 

一人のガノタとして、閃光のハサウェイについては思うことがあるので、これを機に文章化してみようと思う。

 

 

閃光のハサウェイは唯一マウントの取れる作品だった

私がガンダム世界と出会ったのは、高校一年生のことである。

友人からスパロボAを借りたものの、知っている作品がマジンガーZしかなかったことや、学校でオタクとしてセルフイメージを確立させたのにも関わらず、ガンダムを見たことがないのはどうなのか、という気持ちから、学校帰りにTSUTAYAに寄って『機動戦士ガンダム』を借りた。

母が本放送を見ていた世代ということもあり、弟妹と一緒に4人でΖ、ΖΖ、そして逆シャアと一気に見進めていった。(父親はあまり好きではなかったようで、仕事から帰宅するまでに見る家庭内ルールだった)

ガンダムは掘れば掘るほど自分の知らないMSや舞台設定があり、あっという間にハマっていった。

 

 

オタクたるもの、やはり鑑賞済みの作品が多い人になりたいという欲望はある。

ガノタは当然同級生にもいて、同級生の中には宇宙世紀作品はもちろん、Wや種などアナザーガンダムも履修済みの人がいて

「僕はあの人たちに勝ちたい・・・!」

と思った。しかし、自分のPCもなかった高校生の私にとってはいくら種が人気で面白かったとしても、居間のテレビを占拠して全50話も見切る努力はできず、

結局私はガンダム以外の名作を見て、同級生に差をつけることとした。

というわけで見始めた『超時空要塞マクロス』や『聖戦士ダンバイン』は完走し切った。

 

そういうゆがんだオタクライフの中で、ガンダムで未鑑賞の人が多い作品が『閃光のハサウェイ』だったのだ。

 

これは2020年の今日においてもそうだと思うが、実際に小説を読んだことある人は少ないのではないだろうか。

私が読んだころは映像としてもGジェネFのバトルシーンや、PSPのガンダムバトルユニバースで機体参戦ぐらいで、本編をうかがい知ることは原作を読む以外ではかなり難しかったと思う。

 

『閃光のハサウェイ』作品そのものについて

僕が『閃光のハサウェイ』が好きな理由の一つとしては、

ガンダム作品のテーマの一つでもある、アムロとシャアにおけるララァや、カミーユにおけるフォウのような、運命を狂わす女、いわゆるファム・ファタールの描写がハサウェイとクェスで色濃くでているからだ。

ファム・ファタール - Wikipedia

 

 

 

ハサウェイはクェス・パラヤを撃ってなければ、MS乗りとしても、マフティー動乱の首謀者としての最期を迎えることもなかっただろう。

他作品のようなエースパイロットとしてのハサウェイ像は、未読のファンたちももっていないはずだ。

結局、多くの人が結末のみ知っている悲惨な結末には、ハサウェイの自責の念が必要だった。

 

これから原作を読む人は注意してほしいのだけれど、「なんだ、戦闘描写多くないんだな」と感じると思う。

当時からつけている読書ノートにもそんな風に書いてあった。

私はガンダムもΖもアニメでしか見たことがないので、原作を読んだことがある人に言わせれば、いや、ハサウェイたちよりもアムロやカミーユのほうが様式として決まってるぞ、と言われてしまうかもしれないけれど。

 

しかし、それゆえに読み始める前に期待していたよりも、Ξガンダムやペーネロペー自体にはあまり興味を持てず、(造形も簡単に映像化されないように難しく描いたともいわれているし)「ガンダム」としては個人的には不完全燃焼な感じがしたのもまた事実ではある。ファンネルミサイルの登場も、いやいや、前世代のビーム兵器としてのファンネルのほうが絶対強いでしょ。と思っていた。

 

「閃ハサ」という呼称について

閃光のハサウェイ自体がガンダム界隈で積極的に取り上げられるようになったのは、2010年ごろではなかっただろうか。

『ガンダムUC』で逆シャアと閃光のハサウェイのミッシングリンクが埋まり、グスタフカールが顔見世で登場したのが話題になったし、「ガンダムVS」シリーズにも登場し始めたのがこのぐらいだと思う。

そして今日においては「閃ハサ」という呼び方が広く使われている。

どちらかといえば、それまでは「ハサウェイ」と呼ばれていたような気もするが、変換はしにくいが、こちらの呼び方のほうが便利ではある。

 

ニコニコ動画を「ニコ動」と呼んでいたのがいつしか「ニコニコ」と呼ばれるようになった時のような、ひがみを含んだ寂しさがここにある。

 

最後に

ここまでつらつらと書いて、いったい何が言いたかったんだというと、

閃光のハサウェイは映像化されていなく、「富野由悠季作品」としての純度が高いので、ぜひMSやキャラクターの土台として消化されつくしてしまう前に、公開までの半年のうちに原作を読み、文章作品としてのガンダムを味わってみませんか、というお誘いだ。

「原作は小難しくて楽しめなかった」となってもいいし、「映像化は原作のいいところが削られてしまっている」と嘆くのも、楽しそうな鑑賞だと思うから。

 

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫―スニーカー文庫)

  • 作者:富野 由悠季
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 1989/02/13
  • メディア: 文庫
 

 

 

2020/03/17 追記

公式発表でメインキャストやMS・キャラクターデザインがリニューアルされることが判明しました。

今までハサウェイを演じてきた佐々木望氏をここで切ったのは思い切った行動にでたなぁ、と。

劇場版Ζのときにもキャスティング変更でめちゃくちゃ揉めていたようですから、穏便にことが進まないような気がしますが…

今までのファンも納得できるようにうまいことやってほしいですね。