聖地、東映撮影所がある大泉の映画館で観てきました、『アバレ20th』。
自分が現役世代のときは、98年の『ギンガマン』から戦隊を見るようになって、03年の『アバレンジャー』が最後だったんです。(アバレンで卒業)
OBOGシリーズは、『テン・ゴーカイジャー』以来。
正直に言えば、アバレンに思い入れがあるよ、というわけではないんですが、
10thをやらずに20thをやるアバレンジャーたちの気概に戦隊ファンとしては応えないといけないだろう、ということで観に行ったんですが…
めっちゃくちゃ面白かったです。
私と同じように特に思い入れがなかったとしても、大人になっても特撮を追い続けている人はみんな観に行ってほしいっすね。
単純に当時応援してたヒーローが20年の時を超えてまた戻ってきた、ってだけでもうれしいです。
デカレンジャーも来年よろしくお願いします!笑
以下、ネタバレありの感想です。
『アバレ20th』の良さは、SNSでヒーローも炎上させられてしまうという現代的かつ大人向けの内容を主題にしながらも、
最後にはその注目度の勢いがヒーローを応援する力になって敵に勝つという王道、みんなが見たいものを見せる、というところにあると思うんです。
ああいうメタな話って大人ファンとしては怖いもの見たさありますから、とうとうやってくれたなという感じ。
もちろん、仲代先生復活はよかった。
「たとえコピーだとしても、仲代先生の優しい気持ちがあるはずなんだ!!」的なセリフはグッときましたよね。
五百田葵=特撮ヒーローOBOGなのでは
アバアバダンスを本心では嫌だなと思いつつ、踊りとおす五百田はその反応をトラウマにして成長していきました。
おそらく、踊った後しばらくは「アバアバダンスの女」としてクラスメイトの記憶に臨まれない形で残っていたのではと考えます。
本来の自分とは違う形で、自分をアイデンティファイされてしまう(そしてそれに後年も悩む)というのは、
一昔前まで都市伝説としてファンをやきもきさせていた、
「特撮に出たことを隠すOBOG」の姿に重なります。
とくに有名なのは、このあたりだと思うんですが、アバレッド/伯亜凌駕を演じた西興一朗氏も演じた役と自身のギャップを感じていた、とあります。
(ソースはニコニコ大百科。ごめん)
でも、作中でも秋谷葉月が影響を受けて、ダンサーを職業にまでしたように、
特撮ヒーローの活躍が視聴者である子ども(元子どもを含む)に与えた影響って絶対あるし、それは本当に偉大だと思うんですよね。
特撮OBOGになった後も俳優を続ける人もいれば、別の道を歩む人もいます。
たかだか1人のファンがこんなこというのはおこがましいんですけど、
作品を見ていたときのあのワクワク感を私たちは一生覚えているし、そのことを誇り続けてほしいな、と思います。
アバレンジャーの思い出(映画とは関係ないやつ)
自分の小学校のクラスでは、流行歌を聞く(たまに歌う)時間というのが存在してたんですよ。
なんかクラスの中の委員かなんかが曲を決めて、どっかから歌詞を引っ張ってきてお手製の歌集みたいなのを作ってたのかな。
当時もジャニーズの嵐が超人気だったので、嵐の曲がなんか入ってたなぁ、ぐらいで、もうどんな曲があったか覚えていないんだけど、
劇中でも重要な役割を果たす『We are the ONE 〜僕らはひとつ〜』がその歌集が載ってたんだよね。
基本イケイケ女子が何を聞くかを選んでたので、ほとんどクラスでその曲が流れることはなかったんだけど、
男子なんかはそのカウンターとして、アバレンジャーのEDを流してて。
小学校高学年ぐらいだと、妹弟がいるとなんだかんだ一緒に見てる子が多くて(私も含め)表立って笑ったりすることはなかったんだけど、もう気恥ずかしさがあったなぁってのを個人的に思い出した。