2017年2月からビッグコミックで連載を開始した細野 不二彦『バディドッグ』、2020年11月10日号で最終回を迎えました。
連載当初はあんまり期待していなかった漫画だったんですが、敵か味方かのロボット王子が現れたぐらいからぐぐっと面白くなっていった感じがありました。
まだ連載当初は今ほど、「siri」とか「alexa」みたいなAIアシスタントがそこまで使われていたわけじゃないと思うので、(たぶん17年のgoogleアシスタントとかもっとぶっきらぼうだった気がする)現実がマンガにおいついてきて面白さが増したのかな。
ちょっと残念だったのが、バド研が独立して、相沢が社長になって新展開だ! と思ったら急激に話が完結方向へ動いていったことですかね。
一応このあたりから結末の内容含む感想。
打ち切りとは思いませんが、もう少し話を長くできたんじゃないでしょうか。
バド研新会社として独立からのしっかりとしたエピソードがほしかったかな。一気に世界に名だたるロボットAIメーカーになってしまったので、消化不良でした。
特に娘のエミがアメリカに留学して、アメリカ政府の研究者でバドの秘密にも近かったレイチェルとの絡みはもっとかけたはずでは? と思います。
せっかくキャンパスで出会わせたのにもったいない。
「まぁ、バド研のAIで家族幸せになったからこれ以上の追及はええか・・・」で終わらせてしまいましたが。
最終章、東南アジア某国での原発事故編はかなり駆け足だったので、最終回でのカノンのラストメッセージもなんか埋没してしまった感じがあります。
結末の一ノ瀬に社長の座を譲って引退・・・からの流れは
気持ちよく終わったのでヨシとするかな。
今年のAIものといえばやはり『仮面ライダーゼロワン』ですが、そういや『バディドッグ』とはAIの相棒ものとして設定が似てますね。
『ゼロワン』のラストはかなり不評だったと思いますが、本当はきれいに終わらせるには今回のバド消滅からの復活劇のような終わり方を目指したかったんじゃなかったでしょうか。(最初の設定で失敗してできなかったけど・・・)