『ハイスコアガールダッシュ』第5話の感想です。
今回は小春の登場は少なめです。
では感想いってみよー。 ネタバレありです。
"押切ババア登場"
あおり文に登場するこの「押切ババア」という表現。
私は押切先生の作品は『ハイスコアガール』系列と、同人誌1冊しか読んだことなく、実はこの押切ババアについてはあんまりぴんと来なかったりしています。
ババアと山井くんに見える謎の人影についても考えてみたいなとは思うんですけど、たった1話では情報不足ですね。
新登場・来栖先輩
「金持ち」で「ケンカも無敵」な来栖先輩が初登場。
山井はクラスメートと共に、来栖先輩に連れられゲーセンへ向かいます。
金を出してでもゲーセンで誰かとゲームしたい。
「金持ちだなぁ」と終わらせてしまうこともできるし、
金を出してでも、誰かと交流したいという寂しさの歪な解消方法ともいえます。
1話のときでも感想で書きましたが、00年代後半でゲーセンに行くのって、ハルオたちが活躍した90年代と違い、レアな体験でした。
また時代設定も絶妙だな、って思うのが、00年代後半だと、SNSで発生したコミュニティのオフ会って少なくとも学生にはまだ縁遠い世界でした。
MMOしない限りはゲームを通じての新しい人間関係の構築って難易度高かったんじゃないかなと思います。
その歪さが5000円でゲーセンに付き合わせるというのに出てるのかなって感じですかね。
何が日高の閉そく感を救うのか
教師としてどうあるべきか、悩む日高ですが、先輩の先生にやんわりと「今のままではいけない」と諭されます。
「自分の中の変化がほしい」とこぼす日高。
『ハイスコアガールダッシュ』はここまでどんよりとした閉そく感が物語を包んでいます。
日高はもちろん、第4話で複雑な家庭環境が垣間見えた片桐も、
「何か変わらないといけない」という気持ちだけが募っているように感じます。
そこに今回の「特に今のままでいい」山井がゲーセンへ連れていかれる。
日高・片桐・山井(そして、来栖先輩?)がゲーセンで集う時こそ、閉そく感が打ち破られるはず・・・
今はそれに期待したいですね。
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