ひゃ~ この漫画面白いっすね。
いろいろと語りたいことがあるんですが、全部を語るには時間がないので、ちょっとだけ。
先入観ほんとよくないなと思うんですが、アニメ化するだけあります。
冒頭で盗賊を倒したあとの箱崎さんの感覚はなんか異世界慣れしている私たちをはっとさせてくれます。
いくら悪党でいくら異世界でいくら自分でやったわけではなくても、流れる血を見た自分の目は本物なんですよね。
箱崎さんがゴブリンを倒して、何かを悟り、それをすぐに異世界での生き方に活かしているのはゲーム的。
メタ的な装置であるタッチパネルで敵を排除するのは面白かった。
古代遺跡での謎解き、マリオなんかでおなじみの押し出す壁も中学生までの学習でちゃんと解けるようになっているのがすごい。
読者も読者で謎解きとかじれったいので、魔法でヤー! とやってくれ~と思ったりするところをちゃんとこなしているのが好感持てます。
敵の兵士をどう欺いて、よりよいルートに自分たちを導いていくかという考え方、「これはロールプレイングなので、最適解のシナリオがあるはずだ」という前提を主人公たちがわかっているので、テンポよく進んでいきます。
後半では頭脳戦が展開されていきますが、つまんねーお話なら魔法で混乱させてヤー! で終わりなんですが、
現実との地続きでもあるこの漫画では一番縁遠いネタですね笑
現実⇔異世界 と行き来するので、物語に深みが出るということを1巻感想で語りましたが、
時館さんも疑問に思っている通り、「異世界での経験はリアルの経験に入るのか?」という問いかけって、皆さんならどう考えますか?
例えば私たち世代のバイブルともいえる『デジモンアドベンチャー』もいうなれば異世界モノです。
デジタルワールドで経験したこと、感じたこと、手に入れたことというのは選ばれし子供たちが成長しても彼らたちの糧となっていったはずです。
それをミクロの視点に落とし込めると、異世界でファーストキスを済ませた場合は現実世界でもファーストキスは済ませたことになるのか? という今作の問いかけにもつながるわけですが笑