昨年夏にアニメ化された『ハイスコアガール』ついに原作が終了してしまいました。
25日に発売されたあと、私生活が忙しくなかなか読めなかったのですが、ついに購入。読み終わりました。
私は結構漫画を最終巻買いたくない人で、例えば『ハーメルンのバイオリン弾き』なんかも最終巻を買わずに続編買ったりしてました。笑
「ハイスコアガール」、アニメから入りましたが、まさかこんなにはまるか? ってぐらいはまりました。
まず初めてアニメのBDBOX買いましたし、初めてコラボカフェ行きましたし、聖地巡礼もしたし。もちろん『放課後ディストラクション』も買いましたよ。
でもまだエキストラステージのは買ってないのよね。
だから終わるのが本当に惜しい作品でした。
以下当然ネタバレあり。
日高、恋に破れる
ううぅ、ついにこの時が来てしまいましたね。
最終話の一歩手前、「日高小春の最終話」。
ハルオの口から日高本人に「大野のことが好きだ」と宣言されてしまった。
そして、大野に想いを伝えられくて腐っていたハルオの背中を押す、完全に「負けヒロイン」となってしまった日高サン…
悲しいなぁ。
渋谷の夜の一件であそこまで日高に想いを伝えられながらも受け止めることも受け止めないこともしなかったハルオ、ほんとワルですわ…笑
それでも僕は、日高が「ハルオが大野に指輪をあげてた」というセリフを聞くまでは少なくとも完敗ではないはずだと思えていたのではなかろうかと思います。
ハルオをめぐる大野との闘いは彼女の知る限りのところでは劣勢とはわかっていながらもまだ負けてはいないはずだ…と。
でもプレゼントずっと大切にしてました~、それも指輪です~ なんて知ったらねぇ…
よぎるハルオとの思い出。修学旅行、ゲーセン、渋谷のあの日…
自分から走り去る、好きな男の背中を見つめながらも笑みを浮かべる日高。
確かに踏み台にされたかもしれない。でも日高は死んではいない!。
『あしたのジョー』の最終回だって、ジョーは次のページのほうを向いておったでしょ!
ハルオと大野
この『ハイスコアガール』が人気になった要因は
「オタク趣味に没頭していた主人公がヒロインとの交流を通じて社会的な人間へと成長する」
っていう、オタクのサクセスストーリーに則っていたからだと思います。
私は20代なので、この作品の舞台でもある格ゲー全盛期時代ってのは味わったことありません。
僕のゲームの入りはN64で「家で友人とコントローラーを持ち寄ってワイワイ遊ぶ」で、その後もGC、PS2と家庭内を出ることなく来ているので、こういったゲーセン文化というのはそれこそ通ったのはオタクの基礎知識として、ぐらいしかわかりません。
ゲーセン自体も中学~高校で「マジアカ4」が実装されていて、100円で2ゲームを友人と二人でやっていたぐらいしか定期的にいったことありませんでした。
少なくとも当時の僕の周りには「ゲーセンはアングラ」って印象があったと思います。
だからこそ僕は一人ではなく、二人でゲーセンに行ったのです。ほかのヤンキー高の連中に絡まれたらいやだなぁ、的な。(作中でもそういうシーンありましたよね)
そしてそのアングラな印象というのは、おそらくゲーセンに通っていた方々が一番そう思われている(いた)と痛感していることではないでしょうか。
勉強はからっきしだけど、ゲームは大得意なハルオと
完璧な令嬢でいることのさだめを忘れたい大野
どこか欠けている二人がゲームを通じて出会い、
そしてゲームを通じて萌美先生のようにゲームを敵視する大人を倒したり、
親友のリア充である宮尾に「変わったな」と言わせたり、
恋をしたり…
趣味を捨てることなく皆に認められていくサクセスストーリーはやぱり気持ちいいですね。
オタク諸氏もハルオと同じように、同じ趣味を持つ異性と結果はどうであれ、「なんかうまくいきそうじゃないか?」って夢見たことぐらい一度や二度はありましたよね?
あったはず。きっと。
だからこそ私たちはハルオにその気持ちを乗せてしまうのです…
「大好き。ずっとそばで張り合っていきたい」
なんてゲーマーにしかできないプロポーズありっすか? 読んでるこっちが「のたうち回る」恥ずかしさです。
日々の大野も、日高のラストシーンも、そしてこの漫画自体のラストシーンも無言で我々に語りますが、表情で語らせる美しさが改めて心にしみました。
最後に
店先に3列並ぶ機体の一つだけが「故障」。故障ということは、日高は負けてねえ…
いつかは復活するんだよ! がんばれ日高!
僕は漫画が終わっても、19年秋アニメの『ハイスコアガールⅡ』でも日高派です!!!
日高勝利エンドよろしくお願いいたします!!
ハイスコアガール(10)(完) (ビッグガンガンコミックススーパー)
- 作者: 押切蓮介
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2019/03/25
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